20世紀初頭の英国で、二人の青年が出会う。そこで起きるのは、心の奥を揺さぶる“謎”と“絆”の物語。
ロンドンに日本から留学してきた青年・山田一郎は、貴族アルバート・タートリーの下宿で暮らし始める。二人の周囲で巻き起こるのは、不可解な事件の数々――。
本記事では物語の見どころ、特徴を抑え未読者向けに解説しています。
作品紹介
あらすじ
20世紀初頭の英国。日本から留学してきた山田一郎は、青年貴族アルバート・タートリーの下宿で暮らすことになる。ふたりのもとには、なぜか次々と不可解な事件が舞い込む。
おもな登場人物
アルバート・タートリー
没落した貴族家の若き当主。知性と美貌を兼ね備え、どこか掴みどころのない人物。
山田一郎
日本の銀行家の放蕩息子。東京帝大に落ちたことで父親の命令で英国へと留学することに。
書籍情報(巻数)
●巻数表記は、Kindle版や文庫版など、入手しやすい流通形態を基準としています。
こんな人におすすめ
本作は、以下のような方に特におすすめです。
- クラシックな英国ミステリーが好きな人:ホームズのような事件、謎解きを味わえます。
- 繊細な人間ドラマを楽しみたい人:友情とも愛情ともつかない静かな絆の描写が心に残ります。
- 丁寧な作画や美しいビジュアルに惹かれる人:今市子の繊細な線と構図で、英国の街並みや文化が鮮やかに再現されています。
- 感情表現を抑えた上品な物語が好きな人:直接的な描写を避け、行動や仕草で感情を伝える静かな余韻を楽しめます。
- BL要素は控えめで雰囲気を味わいたい人:恋愛よりも信頼や尊敬を軸にした関係性を体験できます。
- 短くまとまった作品を読みたい人:全2巻で完結しており、テンポよく物語の流れを追うことができます。
著者について
今市子(いま・いちこ):作画
富山県出身の漫画家。1993年にデビューし、代表作『百鬼夜行抄』は妖怪をテーマにした作品で、文化庁メディア芸術祭優秀賞を受賞。ホラー、BL、ファンタジー、エッセイなど幅広いジャンルで活躍し、愛鳥家として文鳥を描いたエッセイ漫画『文鳥様と私』も人気です。
四谷シモーヌ(よつや・しもーぬ):原作
耽美系BL作家。漫画家としてデビュー後、小説分野に活動を広げる。
作品解説
英国を舞台に描かれるサスペンス
舞台は20世紀初頭のイギリス。日本と英国、それぞれの社会情勢が交差する時代を背景に、貴族階級や留学生など、階級社会を象徴する人々が登場します。
華やかさの裏にある閉塞感や社会の歪みが、物語全体に奥行きを与えています。
ミステリーとしての満足度
謎解きと社会テーマの融合
本作はBL作品の枠にありながらBL要素よりもミステリーが中心です。連続殺人や娼館での事件など、緻密な構成で進む推理が読み応えを生みます。
また、事件の背景には階級や差別といった社会問題が潜んでおり、当時の時代感をリアルに感じさせます。
名探偵ホームズを彷彿とさせる構成
知的で冷静な貴族アルと、行動力ある日本人留学生・一郎のコンビは、クラシックな探偵ものを思わせます。
原作を担当する四谷シモーヌはシャーロキアン(ホームズファン)で、全体の構成や事件の運びは『シャーロック・ホームズ』を思わせ、バディミステリーとしても楽しめます。
人間関係が生む静かなドラマ
絆と距離感の描写
作品全体を通して描かれるのは、友情とも愛情ともつかない静かな絆です。BL要素はごく控えめで、互いを理解し合う関係性が中心です。2巻では一部に明確な描写もありますが、感情を言葉で表すより、まなざしや仕草で示す繊細な表現が多く、読者が想像する必要があります。
儚さと品格を持つ終幕
シリーズは全2巻で完結しています。終盤では、それぞれの立場や時代のしがらみの中で選ばざるを得ない別れが描かれます。派手さはありませんが、静かに胸を打つラストで、登場人物たちの「限られた関係の美しさ」が印象に残ります。
関連リンク
書籍詳細ページ
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前作
本作の前日譚にあたる作品。漫画と小説の三部構成となっています。未読でも特に問題はありません。
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