2024-09-01から1ヶ月間の記事一覧
『イグアナの娘』は、50ページという短編ながらも、母と娘の心の葛藤や親子関係に潜む心理的なテーマを深く掘り下げた作品です。この作品では、母親に愛されない娘が、母親の目にイグアナに見えてしまうという奇妙な設定を通して、親子間のすれ違いや親子の…
碧也ぴんくの『八犬伝』は、江戸時代後期の長編小説『南総里見八犬伝』を基にしたコミカライズ作品です。伏姫の悲劇から生まれた八つの徳を宿す八犬士たちが、戦乱の世で友情や葛藤を乗り越え成長する姿を描きます。「仁・義・礼・智…」の難解な設定もスッと…
この記事は、鳥野しのの『手紙物語』を紹介しています。現代では、メールやSNSが主流となり、手紙を書く機会が少なくなりました。しかし、手紙には特別な温かみや感情が込められており、それが人々の心に深く響くことがあります。そんな手紙をテーマにした短…
明日は9月19日。正岡子規の命日「糸瓜忌へちまき」です。「糸瓜忌へちまき」とは、正岡子規が詠んだ絶筆の句「糸瓜へちま咲て痰たんのつまりし仏かな」に由来しています。この句を含む3つの糸瓜へちまの句を詠んだことから、この名前になりました。「糸瓜忌…
「俳句を始めてみたいけれど難しそう」と感じている方へ。元NHKアナウンサーが解説する『人生でいちばんいい句が詠める本』は、初心者にもわかりやすい俳句の作り方を教える入門書です。執筆者もこの本で俳句を始めました。堅苦しいルールよりも“楽しむ心”を…
『ねこのほそみち 春夏秋冬にゃー』と『ねこもかぞく ほんのり俳句コミック』は、俳句と猫漫画を組み合わせた、癒しと学びが詰まった書籍です。俳句の情景とねこまきの漫画が見事に融合しており、俳句に馴染みのない方でも楽しめる内容となっています。この…
『やなせたかし おとうとものがたり』は、「アンパンマン」の作者・やなせたかしが、若くして戦死した弟・千尋への思いを詩と絵で綴った作品です。幼少期の思い出から戦争による別れまでを描きながら、失われた命への祈りと“本当のやさしさ”を静かに語りかけ…
この記事では、増村十七の『バクちゃん』を紹介します。この作品は、現代日本の移民問題をテーマにしたSFファンタジーで、「THE BEST MANGA 2021 このマンガを読め!」で10位、「このマンガがすごい!2021」オトコ編で19位にランクインしています。 『バクち…
『十二の真珠』は、やなせたかしが描いた“おとなの童話”ともいえる短編集。『チリンの鈴』や元祖『アンパンマン』など、子どもの頃にはわからなくて、ただただ怖くてトラウマになってしまった物語の深い意味を、大人になった今だからこそ味わえる解説付きで…
『天空の城ラピュタ』は、1986年に公開されたスタジオジブリ制作のアニメーション映画で、宮崎駿監督が原作・脚本・監督を務めた作品です。少年パズーと少女シータが、伝説の浮島「ラピュタ」を巡って冒険を繰り広げる姿が描かれています。本記事では、物語…
猫の目線から人間を分析する異色の書『猫語の教科書』。猫によって書かれたとされる「人間のしつけ方」を描いた異色の書。猫たちが人間をどうしつけて、思い通りに生活を送るかを指南しています。ポール・ギャリコが解読した原稿は、猫が快適な暮らしを手に…
清水玲子の『月の子』は、愛と倫理を描く大人向けSF少女漫画です。後の代表作『秘密』『輝夜姫』につながる重厚なテーマが、静かなドラマと共に広がります。物語は、人間と人魚族の間に生まれたジミーの“禁忌”の存在を中心に展開。ジミーの選択がやがて人間…
この記事は、山岸凉子の『わたしの人形は良い人形』を紹介するものです。戦後の日本を背景に、市松人形に宿る怨念が時代を超えて恐怖をもたらすホラー作品。昭和21年に始まった悲劇が、昭和60年の主人公・野本陽子のもとで再び動き出します。人形に込められ…
喜多尚江の『空の帝国』は、クローン技術を通して「人間の本質」を描く異色のSF作品です。90年代の少女漫画誌『花とゆめ』に掲載されながら、恋愛よりも思想性と心理描写を重視した構成が特徴です。科学と感情が交錯する世界で、キャラクターたちは自我と宿…
『やなせたかし 明日をひらく言葉』は、アンパンマンの作者であるやなせたかしが人生の中で紡いだ名言や哲学的メッセージを一冊にまとめた感動の書です。苦しい時、希望を見失いそうな時、彼の言葉はまるでやさしい光のように、心の奥に静かに響きます。戦争…