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絵本で平和を考える|谷川俊太郎『へいわとせんそう』のテーマと感想

「へいわとせんそう」という絵本は、詩人・谷川俊太郎さんとイラストレーター・Noritakeさんが手がけた、シンプルで力強いメッセージを持つ作品です。平和と戦争というテーマを対比的に描くことで、私たちが当たり前と感じる日常の大切さに気づかせてくれます。この絵本を通じて、平和について考える時間を作ってみませんか?

書籍紹介

へいわとせんそう

へいわとせんそう

  • 作者:たにかわしゅんたろう
  • ブロンズ新社
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シンプルな言葉と線画で語る平和と戦争

谷川俊太郎さんの詩と、Noritakeさんのシンプルな線画が調和した『へいわとせんそう』。
左右のページに「へいわ」と「せんそう」が対比され、それぞれの場面が描かれます。たとえば、笑顔の少年とつらそうな少年、穏やかな朝と緊張感漂う朝。対照的なイメージが印象的で、ページをめくるたびに「平和」と「戦争」の違いが浮き彫りになります。

親子で話し合い、平和を考えるきっかけに

この絵本は、読み手の想像力をかき立てる力があります。シンプルだからこそ、受け取るメッセージが多様で、親子で話し合いながら読むのにもぴったりです。平和について深く考えるきっかけを与えてくれる一冊。ぜひ手に取って、その魅力を味わってみてください。

こんな人におすすめ

  • 平和について考えたい人:詩が平和と戦争について深く問いかけ、日常の中で平和をどう保つかを考えさせられる。
  • 子どもに読んであげたい人:簡潔で視覚的にも分かりやすく、子どもにも理解しやすい内容で、感情的な理解を促進する。
  • 戦争の問題に関心がある人:戦争の恐ろしさを直感的に伝えるイラストと詩で、戦争の影響を理解したい人に適している。
  • 詩や絵本に触れたい大人:子ども向けの絵本でありながら、大人にも深い意味を感じさせ、視覚的な表現が思索を促す。
  • 心の平穏を大切にしたい人:谷川俊太郎の詩は、個々の内面的な平穏が全体の平和に繋がるというメッセージを含んでおり、心の平和を意識したい人におすすめ。
  • 読み聞かせをする人:詩の内容がシンプルで心に響くため、子どもに読み聞かせをしたい人にぴったり。平和や戦争について優しく教えられます。
  • 読書感想文の題材を探している人:詩のテーマが深く、感想を引き出しやすいため、読書感想文の題材としてもおすすめ。小学生から高校生まで書ける題材だと思います。

著者について

谷川俊太郎(詩)

谷川俊太郎(1931年-2024年)は、東京生まれの詩人で、1952年に詩集『二十億光年の孤独』でデビューしました。彼の詩は親しみやすく、国語の教科書にも掲載されています。また、『鉄腕アトム』の主題歌作詞や絵本『スイミー』の翻訳など、多岐にわたる分野で活躍。『日々の地図』などの詩集で高く評価され、数々の文学賞を受賞しました。2024年11月13日に92歳で亡くなりました。

Noritake(絵)

Noritake(ノリタケ)は、モノクロドローイングを得意とするイラストレーターで、広告、書籍、雑誌、ファッション、壁画など国内外で幅広く活動しています。集英社文庫の猫のキャラクター「よまにゃ」のイラストや描き文字を担当し、NTTドコモのCMイラストも手掛ける。

作品解説

詩『へいわとせんそう』のテーマとメッセージ

「へいわ」と「せんそう」の対比:戦争の恐ろしさと平和の美しさ

この詩の構成は、平和と戦争を対比する形で進行しています。繰り返される「へいわの〜」「せんそうの〜」というフレーズは、日常のさまざまな側面における平和と戦争を並べて描いています。身近なことにあてはめられ、平和と戦争がどれほど違い、またどれほど近いものであるかを示しています。この繰り返しの構造によって、平和と戦争の異なる側面に気づかせる効果が生まれています。

「みかた」と「てき」の類似性:共通した側面

詩の後半では、「みかたの〜」「てきの〜」というフレーズが繰り返され、戦争における「味方」と「敵」という対立的な視点が描かれています。しかし、この部分は、同じものとして描かれています。たとえば、「みかたのかお」と「てきのかお」など、同じ「顔」という言葉が使われることで、味方と敵が本質的には同じ人間であり、視点によって異なる認識が生まれることが示唆されています。この構成により、味方と敵が真逆のものではなく、状況や立場によって異なる捉え方ができることが強調されています。

谷川俊太郎が伝える平和の本質

個々の内面的な平穏の重要性

谷川俊太郎は、言葉を通じて「個々の内面的な平穏」の重要性を強調しています。個人の心の平和が、世界全体の平和に繋がるというメッセージが込められています。詩の中で描かれる「平和」は、単に戦争を避けることだけではなく、日常生活の中で心を安らかに保ち、他者との調和を大切にすることを意味しています。これによって、読み手は自分の行動がどれほど周りに影響を与えるか、また自分自身が平和を作る存在であることに気づくことができます。

視野を広げることの重要性

また、視野を広げることも谷川俊太郎が大切にしているテーマの一つです。自分の小さな世界にとどまらず、他者や異なる立場を理解し、共感することが平和への一歩となると示唆しています。谷川の言葉は、物事を広い視野で捉えることの重要性を静かに伝え、読む人に自分自身を見つめ直すきっかけを与えてくれるようです。

モノクロで伝える「へいわとせんそう」:絵本の視覚的役割

絵本『へいわとせんそう』は、子どもから大人まで、どんな年齢層にも深いメッセージを伝える作品です。シンプルでありながら強いインパクトを持つモノクロのイラストと詩が、平和と戦争の対比を視覚的にわかりやすく表現しています。この絵本は、誰が読んでも自分の心に響くものがあり、平和の重要さを改めて考えさせてくれます。子どもだけでなく、大人にもぜひ読んでほしい絵本です。

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『へいわとせんそう』の書籍情報
  • 定価:1,320円(税込)
  • ページ数:32ページ
  • サイズ:185×185cm
  • 初版発行:2019年03月25日
  • 対象年齢:3さい〜
  • 出版社:ブロンズ新社

この作品は、子どもから大人まで多くの人に響くメッセージを持っており、親子で読むのにも最適です。ぜひ手に取って、その深い魅力を感じてみてください。

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