※本ブログは、プロモーションが含まれています。
※ネタバレが含まれている場合もございます。

ちょっぴり怖い絵本『ねないこ だれだ』の楽しみ方を徹底解説!

夜更かしする子どもを戒めるようなメッセージを持ちつつ、どこかユーモラスで心に残る絵本『ねないこだれだ』。せなけいこの独特な貼り絵のデザインとリズム感のある物語は、子どもたちに「怖いけど面白い」と思わせる魅力であふれています。本記事では、簡単なあらすじ、この作品が親子の時間を彩るツールとなる理由や、教育的な側面からも議論の的となる背景を掘り下げて解説します。

作品紹介

ねないこだれだ (いやだいやだの絵本)

ねないこだれだ (いやだいやだの絵本)

  • 作者:せなけいこ
  • 株式会社 福音館書店
Amazon

あらすじ

夜9時の時計がボンボンと鳴るころ、おばけたちの時間が始まります。そんな中、まだ眠らない子どもがいます。その子どもを見つけたおばけは「寝ない子だれだ?」と言いながら現れ、空の彼方へ連れて行ってしまいます。物語のラストでは、寝ない子が最後にはおばけの世界へ行ってしまうという少し怖い結末で終わります。
この絵本は、シンプルで味わい深いイラストと短いストーリーです。

おもな登場人物

おばけ

夜中に遊ぶ子を見つけるとおばけにして、おばけの世界に連れて行ってしまう。

よなかにあそぶこ

夜9時を過ぎても寝なかった子。

こんな人におすすめ

  • 親子で一緒に絵本を楽しみたい人:怖いけれどどこか愛嬌のあるおばけが登場するので、親子でドキドキしながら楽しめます。
  • 「ちょっぴり怖い話」が好きな子ども:子どもにとって刺激的な要素を含みつつ、安心して読める内容なので、怖い話が好きな子にもおすすめです。
  • 昔ながらの名作絵本に触れたい人:1969年の初版から長年愛され続けてきたロングセラーで、絵本好きな方や読書初心者にもぜひ読んでほしい一冊です。
  • シンプルなイラストが好きな人:せなけいこ特有の貼り絵のイラストは、独特で温かみがあり、視覚的にも楽しめます。
  • 小さいお子さんがいる人へのプレゼント:1歳から読み聞かせができる本でロングセラーですので間違いはありません。

著者について

作者のせなけいこは、1931年東京都生まれ。武井武雄氏のもとで絵を学び、1969年には、貼り絵を活かした独自のスタイルで「いやだいやだ」シリーズを発表し、絵本作家としてデビュー。以降、子どもたちの心に残る数多くの作品を生み出す。代表作には、貼り絵の技法を活かした『ねないこだれだ』や『おばけのてんぷら』『めがねうさぎ』などがあり、どれも世代を超えて愛され続けている。2024年10月23日死去。

出版社について

福音館書店は、1916年に創設され、1952年から児童書専門の出版社として歩みを進めてきました。代表的な「こどものとも」シリーズをはじめ、常に質の高い絵本作りに注力し、国内外の優れた作品を届けています。
『ぐりとぐら』や『魔女の宅急便』、『エルマーの冒険』、『だるまちゃん』など、時代を超えて親しまれている児童書を数多く出版しています。

作品解説

子どもを惹きつける「怖さ」と「楽しさ」の融合

子どもたちの「怖いもの見たさ」

子どもたちは「怖いもの見たさ」という独特の心理を持っています。怖い話や不思議な物語に触れることで、日常とは異なる世界にドキドキしながら冒険する楽しさを感じています。せなけいこの絵本は、ただ怖がらせるだけではなく、その中にユーモアや安心感を織り交ぜることで、子どもたちが「怖いけどもっと知りたい」と感じる絶妙なバランスを保っています。

せなけいこ独特の貼り絵のデザイン

せなけいこの絵本で特に目を引くのは、独特の貼り絵デザインです。この技法は、単純な形と鮮やかな色彩を組み合わせて作られており、どこか不気味ながらも親しみやすい雰囲気を持っています。シンプルな構成の中に、子どもが引き込まれるような魅力が詰まっています。

言葉のリズム

さらに、物語の言葉選びとリズム感が、絵本の魅力を際立たせています。繰り返しや音の響きが楽しいフレーズは、子どもが声に出して読んだり、聞いたりする中で記憶に残りやすくなっています。こうした言葉の工夫が、物語の「怖さ」を和らげる効果も持っています。

教育的要素と「しつけ絵本」としての議論

読み手側の絵本の与え方

せなけいこの絵本には、怖さの中に子どもへのメッセージが含まれており、「しつけ絵本」としても受け取られることがあります。しかし、このメッセージ性をどう伝えるかは読み手側に委ねられています。読み聞かせをする大人が、物語の意図をどう解釈し、子どもに伝えるかによって、絵本の受け取られ方は大きく変わります。

子どもによっては逆効果

一方で、怖い表現が苦手な子や、特定のテーマに敏感な子にとっては、せなけいこの絵本が逆効果をもたらすこともあります。例えば、「おばけ」の存在が現実の生活にまで影響を及ぼし、夜眠れなくなる子もいるかもしれません。そのため、子どもの性格や反応を観察しながら、絵本を選ぶことが大切です。

親子のコミュニケーションツールとして

せなけいこの絵本は、親子のコミュニケーションを深めるきっかけとしても優れています。読み聞かせの時間は、単なる物語の共有だけでなく、子どもの感情や考えを引き出す場にもなります。「どこが怖かった?」「おばけのどんなところが面白いと思った?」といった問いかけを通じて、子どもの感じ方を知り、成長を見守る機会となります。また、絵本を読み終わった後に親子でおばけごっこをして遊ぶなど、創造的な時間の共有も期待できます。

書籍を購入する

この作品に興味を持った方は、こちら⇩から購入できます!

『ねないこ だれだ』の書籍情報
  • 定価:880円(税込み)
  • ページ数:24ページ
  • サイズ:17×17cm
  • 初版発行:1969年11月20日
  • 対象年齢:1さい~
  • 出版社:福音館書店

[PR]漫画全巻ドットコム [PR]総合電子書籍ストア【楽天Kobo】
[PR]楽天ブックス

関連グッズ情報

プレゼントにおすすめ!

『ねないこだれだ』お部屋ライト

『ねないこ だれだ』まよなかのクッキー缶

その他のグッズ

怖さと楽しさを融合した物語は、親子の対話に役立ちます。独特の貼り絵デザインとリズミカルな言葉で、世代を超えて愛される名作です。

[PR]