毎日が、誰かへの愛だった
フランスの絵本『となりのショセットさん』は、隣人のおばあさんと少年の静かな交流を描いた作品です。 繰り返す日常の奥に、喪失と優しさが静かに宿っています。 本記事では作品の見どころ、特徴を未読者向けに解説しています。
作品紹介
あらすじ
毎朝決まった道を歩き、パン屋に立ち寄るショセットさん。いつもと変わらないはずの一日なのに、今日はどこか様子がおかしい……。隣に住む「ぼく」が見たのは、小さな謎と大きなやさしさ。思わず心があたたかくなるフランス発の絵本。
おもな登場人物
ぼく
ショセットさんの隣に住む男の子。
ショセットさん(本名:ジョゼット)
愛犬との散歩が日課のおばあさん。
ダゴベール
ショセットさん家のコーギー。
作品キーワード
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こんな人におすすめ
本作は、以下のような方に特におすすめです。
- フランスの街並みが好きな人:パン屋や住宅街の絵を眺めるだけでも楽しめます
- 短時間でじっくり読みたい人:15分ほどで読み切れます
- 日常のささやかな人間関係に惹かれる人:隣人との静かな交流と、その奥にある思いやりが丁寧に描かれています
- 喪失をテーマにした作品が好きな人:大切なものを失った悲しみと向き合う姿が、描かれています
- 絵本を大人の読書として楽しみたい人:コミック風のレイアウトとおしゃれなイラストで、絵本ならではの読書体験が味わえます
著者について
ロイク・クレマン
(1981−)ベルギー生まれ。
アンヌ・モンテル
(1988−)フランス生まれ。
石津ちひろ(いしず・ちひろ)│訳
(1953‒)愛媛県生まれ。ボローニャ児童図書展絵本賞、日本絵本賞など受賞歴多数。『リサとガスパール』シリーズの翻訳でも知られる。
作品解説
『となりのショセットさん』とは
同じ日常を繰り返すショセットさん
『となりのショセットさん』は、隣に住むおばあさんと少年の交流を描いたフランスの絵本です。主人公の「ぼく」が見守るショセットさんは、毎日同じ時間に同じ場所を歩き、同じお店に寄る暮らしを続けています。ところがある日、彼女はいつもと違う行動をとります。
喪失と優しさの物語
物語の中心にあるのは、大切なものを失ったときの悲しみと、その人なりの向き合い方です。毎日の習慣や思い出の場所が、誰かにとってどれほど大切かを、この絵本は教えてくれます。
『となりのショセットさん』の特徴
コマ割りで読むフランスの絵本
本作はコミックのようなコマ割りで構成されており、文章は少なめです。絵と場面の流れで感情や街の空気感が自然に伝わってくるので、すらすらと読み進められます。
細かい絵を眺める楽しさ
パン屋や住宅街の風景、室内のインテリアまで丁寧に描かれており、眺めているだけでも楽しい一冊です。ショセットさんが毎日を丁寧に積み重ねる姿も描かれます。
大人が読む価値
年齢を重ねるほど響く
年齢を重ねるほど、習慣の大切さや失ったものへの思いに共感しやすくなります。一方で、ペットとの別れや喪失が物語の重要な要素になっているため、そうした題材がつらい人は心構えをしておくとよいでしょう。
今読む理由
15分ほどで読める作品ですが、読後にはじんわりとした余韻が続きます。おしゃれな絵と穏やかな物語の奥にある悲しみと優しさは、大人だからこそ深く味わえるものです。人によっては、涙が出てしまうかもしれません。でもきっと、それはあたたかい涙です。
関連リンク
書籍詳細ページ
リンク先で書籍に関する基本情報をご確認いただけます。
書籍情報
- ページ数:32ページ
- サイズ:22.5×0.8×29.6cm
- 初版発行:2020年1月30日
- 出版社:評論社
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