『私はゲゲゲ 神秘家 水木しげる伝』は、妖怪漫画の巨匠・水木しげるの生涯を描いた自伝的作品です。本書は、幼少期から戦争体験、そして人気漫画家として成功してから80代まで彼の人生をダイジェストで取り上げています。妖怪や霊的な存在との関わりをテーマにしつつ、彼の人間らしい生きざまが描かれており、幅広い読者に親しまれる内容です。水木しげるの不思議なエピソードや戦争経験を通して、彼の独自の人生観を感じ取ることができる1冊です。
作品紹介
あらすじ
鳥取県境港市で過ごした幼少期、家政婦の「のんのんばあ」との出会い、戦争で片腕を失った過酷な体験、そして戦後の赤貧生活を経て、妖怪漫画家として成功し、80代までの生涯が語られています。
彼の人生は、多くの人々に愛される妖怪作品を生み出した背景を知るための鍵となっています。
おもな登場人物
武良茂(むらしげる)
本書の主人公であり、妖怪漫画の水木しげる本人です。武良茂は、本名。
のんのんばあ
水木家の家政婦であり、幼い頃の水木しげるに深い影響を与えた人物です。彼女は水木に妖怪や霊的な話を聞かせ、彼の想像力を育んだ重要な存在です。
こんな人におすすめ
-
水木しげるの生涯や作品に興味がある人
本書では、水木しげるの幼少期から老年期までを詳細に描写しており、彼の人生に興味がある人にとって最適な一冊です。特に、戦争体験や妖怪との関わりを深く掘り下げて描かれているため、彼の独自の人生観や価値観を知ることができます。 - 朝ドラ『ゲゲゲの女房』を見ていた人
朝ドラ『ゲゲゲの女房』でヒロインになっていた水木しげる夫人こと武良布枝さんもちょこちょこ登場しています。 -
霊的な体験や神秘的なエピソードに興味がある人
水木しげるの作品には、霊的な体験や不思議なエピソードが多く含まれています。本書でも彼が体験した霊的な出来事や妖怪との関わりが丁寧に描かれており、スピリチュアルなテーマに興味がある方にもおすすめです。 -
短時間で水木しげるの人生をざっくり知りたい人
水木しげるの人生をダイジェスト的に網羅しています。短時間で彼の生涯を概観したい人に最適な一冊であり、詳細なエピソードに興味を持った人は、彼の他の自伝作品に進むきっかけとなるでしょう。 -
水木しげるの戦争エピソードをざっくり知りたい人
戦争体験を描いた部分も多く含まれており、特にラバウルでの過酷な生活や片腕を失った背景に興味がある人にとって、彼の戦争体験をざっくりと理解できる一冊です。
著者について
水木しげる(1922年 - 2015年)は、日本の妖怪漫画家として広く知られています。代表作には『ゲゲゲの鬼太郎』や『のんのんばあとオレ』などがあり、妖怪や霊的なテーマを扱う彼の作品は多くの人々に愛されています。
作品解説
水木しげるの幼少期−−のんのんばあとの出会い
水木しげるが幼少期に特に影響を受けたのが、「のんのんばあ」という家政婦です。彼女は、水木少年に霊的な話や妖怪の伝説を教え、その後の彼の妖怪に対する理解と興味を深めました。幼い頃からこのような神秘的な世界観に触れたことが、彼の創作に大きく反映されています。チラっと程度ですが、この作品の序盤にも登場します。
のんのんばあとの詳しいエピソードは『のんのんばあとのオレ』で読むことができます。
ラバウルでの戦争体験と地元の人々との交流
戦争で片腕を失う
水木しげるの人生において大きな出来事の一つが、戦争体験です。本書でも、戦地でのことや彼が片腕を失った経験が描かれています。
かなりダイジェストな内容なので戦争のエピソードを詳しく知りたい人は『総員玉砕せよ』『ラバウル戦記』をおすすめします。
ラバウルの人たちとの交流
水木しげるは、ラバウルでの戦時中に地元の人々とも交流を持ちました。彼は現地の人々の生活や文化に触れ、その中で多くのことを学びました。この経験は、彼の作品に対する視点を広げ、異文化に対する理解を深めるきっかけとなりました。
ラバウルの人々との交流は、終戦後も続き、その後、再訪したエピソードもこの作品では読むことができます。
晩年のエピソード
スピリチュアルな体験
後半では、妖精研究の大家である井村君江に案内され、イギリスやアイルランドを訪れた際の出来事が紹介されています。妖精にまつわるちょっとしたお話もあります。他にも海外でのスピリチュアルなエピソードが描かれている。
故郷のこと
さらに、故郷である鳥取県境港市に「水木しげるロード」や「水木しげる記念館」ができた話や、晩年の出来事についてもサラリと触れられています。それに対する水木しげるの感想も本書に記されています。詳しくはぜひ本書で確認してみてください。
書籍を購入する
この作品に興味を持った方は、こちら⇩から購入できます!
[PR]漫画全巻ドットコム [PR]総合電子書籍ストア【楽天Kobo】
[PR]楽天ブックス
『私はゲゲゲ 神秘家 水木しげる伝』は、水木しげるの多彩な人生を短時間で振り返ることができる自伝的作品です。幼少期から老年期まで、彼の戦争体験や妖怪との関わりを網羅し、スピリチュアルな要素も交えながら独自の人生観を描いています。水木しげるのファンはもちろん、彼の作品に初めて触れる方にもおすすめの一冊です。