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水木しげるの名作!「のんのんばあとオレ」エッセイと漫画の違いとは?

『のんのんばあとオレ』は、水木しげるの少年期の思い出が綴られた自伝です。この作品には、エッセイと漫画といった異なる形で発表されており、それぞれに独自の魅力が詰まっています。2007年にはアングレーム国際漫画祭最優秀コミック賞を受賞しました。
本記事では、ちくま文庫版のエッセイ、漫画版の違いを比較しながら、水木しげるが描いた昭和の風景を紹介していきます。

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作品紹介

ちくま文庫(活字エッセイ)について

のんのんばあとオレ (ちくま文庫)

のんのんばあとオレ (ちくま文庫)

  • 作者:水木 しげる
  • 筑摩書房
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『のんのんばあとオレ』のちくま文庫版は、1977年に「ちくま少年図書館」シリーズとして発行され、のちにちくま文庫から再版されたエッセイ本です。この作品は、漫画ではなく活字で、水木しげるが少年時代に経験したさまざまな出来事や、家族、そしてお手伝いとして働いていた「のんのんばあ」との思い出が語られています。のんのんばあは、水木少年に妖怪についてたくさんの話をしてくれた人で、この本にも彼女が語った妖怪の話が随所に登場します。
文章は簡潔ですが、当時の社会や生活の息遣いが感じられる作品です。

漫画版について

あらすじ

幼少期の体験を元に創作された漫画で、昔あったNHKのドラマの原作です。鳥取県境港で育った村木しげるは、世の中の不思議や妖怪について考えるのが大好きでした。彼は、近所に住むのんのんばあからさまざまな話を聞くことで、その知識を深めていきました。
作品には、肺病で東京から境港にやってきた美少女・千草や、人買いに買われ神戸に売られる少女・美和といったキャラクターが登場し、昭和初期の日本の裏社会が描かれています。また、しげる少年をイボのふりをしてだます妖怪や、小豆はかりなど、愉快な妖怪たちも登場し、物語に色を添えています。

おもな登場人物

村木茂(しげる)

主人公である少年。水木しげる(本名は武良茂)をモデルにしたキャラクター。

のんのんばあ

しげるの家で働くお手伝いの女性で、妖怪や神仏について詳しい。しげる少年にとって大きな影響を与えた人物です。

村木望

しげるの父。飄々とした性格で、自分のやりたいことだけをして、嫌なことはやらないちょっと困った人。ドラマ版では岸部一徳が演じており、彼の演技が素晴らしく、その独特の雰囲気が、見どころです。

書籍情報(巻数・出版社・受賞歴)

●巻数表記は、Kindle版や文庫版など、入手しやすい流通形態を基準としています。

#完結済み#1巻完結

こんな人におすすめ

本作は、以下のような方に特におすすめです。

  • 水木しげるの原点を知りたい人:妖怪漫画家となった水木しげるの原点を知ることができます。彼の少年時代や妖怪への興味がどのように育まれたのかが描かれています。
  • ドラマを見ていた人:昔、NHKで放送されたドラマを見ていた方にぴったりです。原作を漫画で楽しむことで、ドラマの背景やキャラクターへの理解がさらに深まります。
  • 妖怪漫画を読みたい人:妖怪の魅力やユーモアに触れたい方におすすめです。愉快な妖怪たちの登場で、楽しみながら妖怪文化を学ぶことができます。
  • 昭和初期の時代風景を知りたい人:昭和初期の日本の裏社会や生活風景を知りたい方に最適です。作品を通じて、当時の社会情勢や人々の暮らしを感じることができます。
  • 読書感想文の題材を探している人:妖怪や昭和初期の時代風景、著名人の少年期とテーマがあり読書感想文として書きやすいと思います。エッセイと漫画版を比較するように書くのも面白いかもしれません。

著者について

水木しげる(本名:武良茂)は、鳥取県境港出身の妖怪漫画家で、『ゲゲゲの鬼太郎』などを手掛け、日本の妖怪文化を広めました。独特の妖怪観とともに、戦争体験を基にした人間描写にも定評があり、幅広い世代に親しまれています。自らの幼少期の実体験を多くの作品に反映させたことで、作品に現実感と親しみを与えています。

作品解説

「のんのんばあ」とは?

鳥取県境港市では神仏に仕える女性を「のんのんさん」と呼び、のんのんばあは信心深い老婆を指す言葉として使われました。のんのんばあは、信心深い人物で、しげる少年の妖怪への興味を広げ、彼の創作の基盤を生み出しました。
しかし、のんのんばあは当時の貧困層の典型的な姿を象徴していると語られています。彼女の死は、水木少年にとってはみじめなものに感じられたのだと言う。

昭和初期の貧困と信仰が生んだ水木ワールドのルーツ

昭和初期の貧困と妖怪の世界が交差する水木しげるの原点

水木しげるが幼少期を過ごした鳥取県境港市は、隣県・島根県の出雲大社や古代神話に縁が深い地域と接していました。こうした土地柄もあって、水木は子どものころから不思議な存在を身近に感じながら育ちました。また、当時の昭和初期は貧困が日常で、人々は困窮の中でも力強く生きる一方で、若い人が命を落とすことも珍しくなく、水木少年にとって「死」は避けられない現実の一部だったのです。

不思議な世界を広げるのんのんばあの存在

さらに、境港市の暮らしには人買いや奉公に出される子どもたちもおり、幼い水木はこうした暗い現実も目の当たりにしていました。そんな厳しい生活の中で、のんのんばあが語る妖怪話や不思議な伝承は、水木少年にとって心の支えであり、現実と幻想の世界を行き来する窓のような存在でした。のんのんばあはただ話を聞かせる人ではなく、信心深く、しげる少年の好奇心を広げ、不思議な世界への入り口を開く特別な存在だったのです。

水木しげるの世界を感じる一冊

こうした背景から、「死」や「不思議な存在」は単なる空想ではなく、身近なものとして水木の内面に深く根付いていきます。この経験が後に「ゲゲゲの鬼太郎」などの作品に通じる独特の世界観を生み出す、彼の原点となりました。この作品を通じて、幼少期の水木がどのように「妖怪の世界」と出会い、それがどのように彼の作家としての歩みを後押ししていったのかが感じられます。水木しげるの独特な世界を、ぜひ本書を通して体感してみてください。

関連リンク

書籍詳細ページ

リンク先で書籍に関する基本情報をご確認いただけます。

活字エッセイ版

のんのんばあとオレ (ちくま文庫)

のんのんばあとオレ (ちくま文庫)

  • 作者:水木 しげる
  • 筑摩書房
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漫画版

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映像化情報

1991年にNHKで放送された「のんのんばあとオレ」のドラマ版。1992年に文化庁芸術作品賞を受賞した隠れた名作ドラマです。一話の冒頭には、水木しげる本人が登場しています。漫画版を原作に丁寧に作成されています。

#ドラマ化作品 #アングレーム国際漫画祭