この記事は、入江亜季の短編集『旅』を紹介しています。 テンポよく読める「読みきり短編集」。入江亜季の絵が好きな人たち全員におすすめします!
書籍紹介
概要
全13話収録。4ページの短編が多く収録されていますが、64ページの読み切り作品も含まれています。漫画部分が200ページ以上。また、40ページ以上にわたる美麗なモノクロイラストも楽しめます。
作者について
入江亜季といえば、キラキラした美しい絵が印象的です。もちろん、画力もずば抜けてうまい。彼女は短編や、長編作品を描いていますが、個人的には短編作品が特に優れていると思います。
ページ数が少ないとテンポがよく、飽きることがありません。さらに、短いページ数でもストーリーは濃厚で、読み応えがあります。
こんな人におすすめ!
本書には、同じ著者の人気作品『乱と灰色の世界』や『北北西に曇と往け』の外伝、イラストも収録されています。
ですが、未読の方でも、この一冊だけで十分に楽しめる内容となっています。入江亜季作品の入門書としてもおすすめですよ。もちろん、ファンで未購入の人には必見です!同著者の長編作品がシックリ来なかった人にもおすすめできると思います。
おすすめのお話
トキの旅
表紙の少女が主人公の物語です。彼女は厳しい師匠とともに、ボロボロになりながらも前に進み続けます。
ーー私・・・・・・たどり着けますか?
ーー質問がおかしい 行くか行かないか どちらかだ
引用元:『旅』147ページより
入江亜季の画力は、広大な空間を見事に描き出し、その美しい世界観には感嘆させられます。ストーリーは短いながらも「余韻」が残る内容で、この世界は入江亜季にしか描けないものです。
多朗と多由良
少年・多朗と犬・多由良が、父を探して三千里するお話。
いい感じに抜けたタッチでゆる〜い感じの作品です。ほっこりかわいい!
同著者による他作品
長編
短編集
まとめ
表紙に一目惚れしました。どの作品の表紙も美しいですが、『旅』の表紙は特にお気に入りです。 できれば紙媒体で手元においていただきたい作品です♪