この記事は、手塚治虫の短編集『メタモルフォーゼ』を紹介しています。
Kindle版の通常価格が300円未満とリーズナブルなお値段になっています。手塚治虫の短編の中でも人気のある『おけさのひょう六』が掲載されています。少年向けですが後味の悪いお話があるのでご注意ください。
結末を含むネタバレがあります。未読の人はご注意ください。
書籍紹介
概要
書籍のタイトルになっている「メタモルフォーゼ」とは、ドイツ語です。意味は「変身」。変身をテーマにしている作品がまとめられている傑作短編集です。
収録タイトル
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ザムザ復活
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べんけいと牛若
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大将軍 森へ行く
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すべていつわりの家
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ウオビット
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聖なる広場の物語
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おけさのひょう六
ーー計7編
作品紹介
あらすじ
ザムザ復活
20XX年、ケニアの自然保護区で暮らす野生動物たちは、実は元・人間だった。彼らは犯罪を犯し、動物に改造された者の成れの果て。そこで働くザムザは、ライオンに改造されてしまったエレーナに恋をしていた。
規則違反だと知りながらも密かにザムザは、エレーナと交流する。そんなある日、エレーナの命が狙われ、とっさにザムザは同僚を殺してしまった。罪を犯してしまったザムザは、大きな芋虫へと改造されてしまう。
大将軍 森へ行く
太平洋戦争末期、雨月大将はベトナム上空で敵機に撃墜され、奇跡的に生き延びた。彼は現地のカップルと交流を深め、彼らの結婚の儀式を手伝い仲人を務めた。
やがて日本軍が現れ村を占領しようとするが、彼ら(実はバケモノ)を守るため、雨月将軍は日本軍と戦う事を選ぶ。
おけさのひょう六
昔、佐渡国に「ひょう六」という踊りの上手な小作人がいました。彼は踊りで圧政を敷く殿様を風刺し、人気者となりました。しかし、その土地の殿様はそれが気に入らず、ひょう六の両目を潰し、妻を売り飛ばすなどして、彼の踊りを止めようとしました。ひょう六は両目を潰され踊れなくなりましたが、その意思を継いで飼い猫のチリが彼の代わりに踊り続けました。
手塚治虫の名作を振り返る
『ザムザ復活』は、とにかく恐ろしい作品です。
『大将軍 森へ行く』は、涙なしでは読めません!公式発表によると、この作品はたった半日で描きあげたそうです。信じがたいですが、手塚治虫の作品数を考えれば納得できますね。さすが「マンガの神様」!正直、彼の才能は理解を超えています。アイデアのストック量は、本当に半端なかったのだと思います。
『おけさのひょう六』は、手塚治虫作品の中でも人気のある作品です。猫のチリが健気で泣ける作品です。
今回は紹介しませんでしたが、『聖なる広場の物語』が気に入った人には『鳥人大系』もおすすめですよ!kindle版で2巻まとめて購入の場合でも600円未満なのでお得です!
まとめ
今回、記事を書くために約30年ぶりに読み返しました。子どもの頃と同じように衝撃を受け、改めて手塚治虫の凄さを実感しました。
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