この記事では、山田章博の『おぼろ探偵帖』を紹介しています。
山田章博といえば、『十二国記』の美しい挿絵を思い出す人が多いでしょう。その山田章博が描いた漫画です。
この作品は、妖怪や幽霊が登場するホラーであり、コメディあり、探偵ものでもあります。
作品紹介
あらすじ
舞台は、明治時代の東京。文明開花でガス灯も点るようになり、街の夜は明るくなった。というのに、もののけの類の噂が絶えないそんな時代の怪異のお話。
おもな登場人物
夜雀
化物。見た目は、人間の若い男。
狸穴法師
読みは、まみあなほうし。自称・名の知れた法術師。実は、いかさま。
尾百(お百)
狸穴法師の弟子。美少女。
絵はうまいけど・・・?
漫画として読みにくい作品
正直に言います。山田章博の漫画は、漫画として難解で読みにくいです。特に最近の漫画に慣れている人や、漫画を普段読まれない人は特にそう感じられると思います。
絵はとてもうまいんだけど、ちゃんと描いちゃうがゆえに1つ1つの絵の情報が多い。そして、コマ割が独特なので、スムーズに読むのが難しいんです。
ーーで、漫画として面白いのかと言われれば「……(ノーコメント)」。
絵をとにかく堪能する!
やっぱり山田章博の画力は本当に素晴らしいです。絵がうまいので、雰囲気だけでも楽しめちゃいます!絵を楽しむことを目的にしないと物足りなさを感じるかもしれません。
絵の資料として最適です。線のタッチも、シンプルでわかりやすいので、参考にするのに良いと思います。特にこの作品は一巻完結なので、手に取りやすいですよ。
同著者による他作品
漫画
画集
まとめ
読むのに難あり。でも、芸術作品であることは、間違いないです!
アングルやキャラの動き、山田章博のこだわりが見える作品です。