この記事では、椎名高志の『GS美神 極楽大作戦!!』を紹介しています。
タイトルの通り、「GS」というのは「ゴーストスイーパー」の略語。悪霊を除霊する職業の名前です。悪霊を除霊と聞くと怖い話だと思う人が多いと思いますが、この作品は、どちらかと言えば「ギャグ/コメディー」要素が強いです。あと、少年漫画らしいエロが多くあります。キレのいいギャグがおもしろいと、今でも人気の90年代の少年漫画です!
※ネタバレが含まれているので、未読の人はご注意ください。
作品紹介
あらすじ
悪霊や妖怪を退治するGS(ゴーストスイーパー)の美神令子と、欲望に忠実でスケベな助手・横島忠夫、まともだけど天然な幽霊少女おキヌ。
儲け主義の美神が手強い悪霊と戦い、ドタバタ日常を繰り広げるオカルトコメディ!
おもな登場人物
美神令子
20歳、ナイスバディな美女。世界最高クラスのゴーストスイーパー。女王様キャラで、とにかくお金が大好き!がめつさも世界トップレベルかも?前世では、魔物で前世の横島に恋をしていた。その影響なのか、横島に惹かれていく。
横島忠夫
17歳。美女である美神の助手をしたくて、時給220円(後に225円)で酷使される男子高校生。日常的に女性へのセクハラが酷い。だが、物語が進むにつれ、彼は人としてもゴーストスイーパーとしても大きく成長する。
ルシオラ
終盤で出てくる魔族。横島と恋仲の関係になるが・・・。
作品解説
90年代の名作、今も愛され続ける理由!
『GS美神 極楽大作戦!!』は、90年代の作品ながら現在でも愛され続けています。その魅力は、切れのいいギャグ、シリアスな展開、バトル、ラブコメといった要素が安定してバランスよく組み込まれている点にあります。
裏主人公!横島忠夫
横島の成長過程がおもしろい!
主人公は美神令子ですが、ストーリーをより面白くしているのはムードメーカーである横島忠夫の存在です。彼は序盤ではギャグ担当としての役割が強かったものの、物語が進むにつれてゴーストスイパーとしての潜在能力が開花し、成長していく姿が描かれます。この成長過程こそが『GS美神』の見どころの一つ。特に9巻からは横島の成長が著しいです。
美神と横島の関係の変化
横島の成長に伴い、美神の横島に対する評価も変わっていきます。単に超薄給でこき使うだけだった美神も、横島の実力と人間性に気づき始め、次第に恋心を抱くようになります。
他の女性といい感じになった横島に嫉妬するシーンや、単なる上司以上に横島を心配する美神の描写が増えていきます。また、前世での美神と横島の関係も絡めた設定があり、物語に深みを与えています(22、23巻)。
ルシオラの登場と衝撃
物語の急展開をもたらすキャラクター
物語の急展開をもたらすのが29巻から登場する「ルシオラ」というキャラクターの登場です。『GS美神』のラスボスとも言える「アシュタロス」が創り出した魔族で、イタリア語やラテン語で「蛍」を意味するその名の通り、儚い寿命を持つキャラクターです。彼女が横島と恋仲になり、横島を大きく成長させるキーマンとなります。
悲劇のヒロイン「ルシオラショック」
瀕死の横島を救うために自らの命を捧げるルシオラは、悲劇のヒロインとして描かれています。彼女の登場は、全39巻中29~35巻。物語の終盤ですが、その存在感は非常に強く、ファンの間では「ルシオラショック」と呼ばれるほどの衝撃を与えました。彼女の儚さと、横島への強い想いが、多くの読者の心に深く刻まれています。
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再アニメ化が期待される作品ですが、令和の時代に本当に面白いアニメができるのでしょうか?横島くんのセクハラは今の時代には合わないので、横島くんが別人になる可能性もあります。もし再アニメ化するなら、ルシオラが登場する「アシュタロス編」だけを取り上げるのも良い気がしますね。