この記事では、一条ゆかりの『有閑倶楽部』について紹介しています。全19巻の中でも特に秀逸なホラー回を取り上げています。
少女漫画誌「りぼん」などに連載されていた漫画です。オムニバス形式なので、全巻を読まなくても楽しめます。
※この記事にはネタバレが含まれていますので、未読の方はご注意ください。
作品紹介
あらすじ
6人の高校生が事件を解決する学園アクションコメディ作品です。彼らの両親は超セレブで、セレブならではの方法で事件を解決します。
バブル時代の代表的な少女漫画で、累計売り上げ2,500万部を超えるヒット作です!
おもな登場人物
剣菱悠理
財閥の令嬢で、超人的な体力と運動神経、異常な食欲を持つ。
菊正宗清四郎
大病院の御曹司で、文武両道の優等生。完璧故に他人を見下してしまう欠点がある。
白鹿野梨子
茶道家元を母に持つ才色兼備のお嬢様。気の強い一面を持つ。
松竹梅魅録
警視総監の息子。広い交友関係を持ち、不良や暴走族、ヤクザなどにも顔が利く。
黄桜可憐
宝石商の娘で、プロポーション抜群の美女。玉の輿を狙って自分磨きに励んでいる。
美童グランマニエ
駐日スウェーデン大使の子息。プレイボーイで、美形だがギャグ要員な面もある。
特に怖かったエピソード3選!
『有閑倶楽部』には複数のホラー回があります。その中から特に印象深いエピソードを3つ紹介します。
9巻「愛すればこその巻」
超が付くほどのケチな大金持ちのおばあさん――桜川きぬに、美童は惚れられてしまいます。強引なアプローチに巻き込まれて付き合っていましたが、きぬは事故で亡くなってしまいました。
きぬの死をきっかけに美童の恐怖の日々が始まりました。きぬは、一番気に入っていた日本人形に取り憑き、美童をあの世へ引っ張ろうと、あの手この手で襲うようになってしまったのです。
3巻「PART8」
夏休みに信州の田舎の別荘へ遊びに来た6人。楽しい時間を過ごすはずが、その別荘は前の持ち主が殺された場所でもありました。前の持ち主のおばあさんは、この土地の成金夫婦に家宝であるエメラルドの帯留めを騙し取られ、故意ではないが夫婦に殺されていたのです。
11巻「愛してごめんなさいの巻」
病院で知り合った心臓の悪い女の子、真澄ちゃんと結婚の約束をした美童。真澄ちゃんは美童と結婚したくて生霊になり、成長した姿で美童の前に度々現れます。現れる度にどんどん成長していく真澄ちゃん、最後には・・・。
余談ですが、美童と真澄ちゃんは10歳近く年齢が離れています。美童は『源氏物語』の光源氏と紫の上のように、真澄ちゃんを自分好みのレディに育てられないかな~んて下心がありました(笑)。この回には、美童の弟・杏樹と父、母が登場しています。
ホラー回は、何巻にあるの?
『有閑俱楽部』には、ご紹介したお話以外でも多くのホラー回があります。ホラー回を一覧にまとめましたので、ご参考ください。
- 3巻「PART8」
- 3巻「PART9」
- 4巻「PART14」
- 7巻「幽霊なんかこわくないの巻」
- 9巻「愛すればこその巻」
- 11巻「愛してごめんなさいの巻」
- 11巻「丑三つ時の女の巻」
- 15巻「温泉へ行こうの巻」
- 16巻「時をかける恋の巻」
- 17巻「雛人形は眠れないの巻」
- 18巻「初恋の鎮魂歌」
まとめ
今回は紹介できませんでしたが「温泉へ行こう」は、ファンの中でも人気のあるホラー回です!