知る人ぞ知る本棚

新旧問わず、さまざまなジャンルの漫画を紹介しています。あらすじや読むポイント、情報をまとめてお届け。メジャーな作品よりもマニアックな作品を中心に紹介しています。

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野球に興味がない人でも楽しめる野球漫画『ダイヤのA』 #ダイヤのA

この記事は、野球漫画の『ダイヤのA』を紹介しています。 野球に一切興味がなくても楽しめる少年漫画です。大人でも魅了されるストーリーと、多くの魅力的なキャラが特徴です。お気に入りのキャラが見つかると楽しいですよ!(シリーズ通算81巻)
ネタバレを含みますので、未読の人はご注意ください。

 

作品紹介

あらすじ

主人公の沢村栄純は廃校が決まった母校・赤城中学の名を残すため、中学野球制覇を目指す。だが、沢村の暴投により一回戦で敗退してしまう。野球の名門校である青道高校のスカウト・高島礼に素質を見抜かれ、スポーツ推薦を勧められる。
見学先の青道高校で天才捕手・御幸一也に出会い、地元の仲間たちの後押しもあり上京を決意する。

第一部

第一部では、「沢村が青道高校へ進学」〜「甲子園地区予選大会決勝戦で敗退」〜「秋の大会で優勝。春の選抜甲子園出場」〜「春の甲子園で沢村がリリーフしたところ」で完結。

第二部(act.Ⅱ)

「沢村が二年生に進級」〜「甲子園地区予選大会で優勝」したところで完結しています。

おもな登場人物

沢村栄純

投手。青道入学前は、指導を受けた経験なし。野球のルールもさっぱり知らない。だが、独特な投球スタイルが武器となった。
1年の夏地区予選でのトラウマからイップス心理的な理由で普通のプレーができなくなること)に悩むが、周囲の助言で復活し、成長していく。

降谷暁

速球を投げる怪物ピッチャー。沢村の同級生で、チームメイト。ライバルでもあり、仲のいい友だち。無愛想で口数が少ないが、何を考えているかわかりやすい。

御幸一也

沢村の1つ上の世代の先輩。リード力、捕球力、強肩を誇る捕手。1年時から正捕手として活躍。イケ捕(イケメン捕手の略)。

成宮鳴

ライバル校の稲実のエースピッチャー。関東No.1サウスポーとして注目され、自信家でワガママな性格。御幸とは同学年で、バッテリーを組みたいと願っていた。

いいところ・わるいところ

ここがおすすめ!

野球に興味がなくても面白い!

正直、私、全く野球なんて興味がありません!何人でやるのかも知りません。ピッチャー、キャッチャー、スリーアウトでチェンジとか、それくらいしか知りません(今も)。
『ダイヤのA』では、ルールはもちろん。ボールの投げ方も普通に名前が出てきます。投げ方に至っては、もうどういうボールなのかなんてサッパリわかりません。
でも、面白いんです。読んでいると、いつの間にか一緒に熱い気持ちになったり、甲子園をテレビで観てるみたいに「球児」を応援してしまってるんです。

キャラクターの成長と葛藤

主人公や、ライバルを含め、登場人物たちは超人では、ありません。普通の高校生です。中には、漫画キャラらしいキャラクターも居ますが、ごく一部です。
沢村は、最初からエースと言うわけではないですし、途中、イップスになって投げられなくもなります。でも、努力して努力してエースになります。全員のことは書けませんが、みんな悩みを抱え色々と悩む描写があります。そのあたりで「リアルな描写」だと感じる読者がいます。

本来、スポットを浴びないキャラクターへも注目

二軍どころか、補欠にもなれない球児にも目線が行きます。普段から、一生懸命バットを振る球児が描かれています。3年になり、進学のための受験勉強をするか、残ってチームのために陰ながら支えるのか・・・そんな球児の悩みも描かれています。
大人の目線で読むとたまらない。もはや親目線で読んでしまいます。スポーツを頑張っている同世代の子どもたちも、いろいろと共感してしまうようです。

つまらないと感じさせる点

ストーリーのテンポが悪い

ダイヤのA』は多彩なキャラクターが魅力の一つです。ですが一方で、大した役割のない他校のキャラクターまで、とても丁寧に描写されています。その結果、ストーリーのテンポが悪くなっています。おかげで、活かせなかったキャラクターも・・・。

主人公の活躍が少ない

主人公であるはずの沢村の出番が少ない。その上、青道高校と関係のない試合の描写があります。結果、さらに沢村の出番がない。
主人公の活躍を期待すると不満に感じてしまいます。特に序盤は、なかなか沢村の出番がありません。そんな沢村が活躍し始めたところで、物語は完結しています。
正直、先輩の御幸が主人公と言われたほうが納得します。一番のライバルの成宮鳴のライバルが御幸ですので、余計に御幸が主人公みたいに読めてしまいます。

中途半端に終わってしまった

「今から夏の甲子園だ!」というところで終わってしまいました。沢村がメキメキと成長して、今から⋯!というところで作者が力尽きてしまい、読者は不完全燃焼となってしまいました。
通算81巻。連載期間16年間と考えると、仕方が無いように思えます。最後の方の試合は、作者が力いっぱい描かれたことが読んでわかります。
残念な終わり方ですが、作者が体を壊してしまってはいけません。

続編(act3)について

今現在(2024/05/20時点)では、続編の発表はありません。

ひとまずは、最終回直後に作者自身がX(旧Twitter)発言されていた東東京の決勝(帝東高校VS鵜久森高校)の外伝をただただ待つしかありません!
先日、野球ではないですがボクシング漫画も描かれていましたし、そろそろ外伝が来るのではないかと個人的に思っています。

アニメの続編も制作が決定しましたので、この勢いでact3へ続いてほしいです!ですが、まずはお身体が一番ですので気長に待ちたいですね♪

スピンオフ漫画

作者の奥様(プロの漫画家)によるスピンオフ漫画も面白いのでおすすめです。ゆるい日常系の漫画になってます。

 

まとめ

私は、沢村が活躍するact2の中盤以降が好きです。沢村の活躍が読みたいのでact3に期待・・・したいです!
ちなみに私の推しは、稲実の多田野樹くんです!彼の成長も見どころですよ♡

作品情報

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