知る人ぞ知る本棚

新旧問わず、さまざまなジャンルの漫画を紹介しています。あらすじや読むポイント、情報をまとめてお届け。メジャーな作品よりもマニアックな作品を中心に紹介しています。

※本ブログは、プロモーションが含まれています。
※ネタバレもが含まれている場合もございますので未読の人はご注意ください。

猫の俳句がこんなに楽しい!『ねこのほそみち』と『ねこもかぞく』の読み方ガイド

堀本裕樹 ねこまき 猫俳句 猫漫画

『ねこのほそみち 春夏秋冬にゃー』と『ねこもかぞく ほんのり俳句コミック』は、俳句と猫漫画を組み合わせた、癒しと学びが詰まった書籍です。
俳句の情景とねこまきの漫画が見事に融合しており、俳句に馴染みのない方でも楽しめる内容となっています。この記事では、この2冊の書籍の概要、特徴、そしておすすめポイントを詳しく解説します。※この記事を書いた人は、2015年に「伯方の塩しょっぱい五・七・五俳句コンテスト」(夏井いつき・八木健選)で入賞経験があり、その他にも賞金や賞品のない俳句コンテストでいくつか入賞しています。「プレバト」の特待生最下位レベルには少なくとも入れる程度の実力がありましたが、現在は俳句活動を行っていません。一応、夏井いつきの弟子の一人です。

書籍紹介

書籍概要

この2冊は、さくら舎のホームページで連載されていた内容をもとに書籍化されたものです。
『ねこのほそみち』は猫を題材にした俳句、『ねこもかぞく』は家族をテーマにした俳句を中心に構成されています。俳人である堀本裕樹が俳句を選び、その解説を書き、ねこまきがその俳句から連想した猫漫画を描いています。

著者について

堀本裕樹について

NHK俳句」選者であり、俳句の世界で広く知られた人物です。彼は「いるか句会」や「たんぽぽ句会」の主宰としても活動し、北斗賞や俳人協会新人賞などの受賞歴も持っています。

ねこまきについて

イラストレーターであり漫画家としても活躍しています。彼女の代表作には『まめねこ』や『ちびネコどんぐり』、『ねことじいちゃん』などがあります。

本の構成

これらの書籍は、見開き右側のページに俳句と俳人・堀本裕樹の解説、左側にはねこまきがその俳句から連想して描いた漫画が掲載されています。
俳句の情景を楽しみながら、ねこまきのほのぼのとした猫漫画も同時に楽しめる贅沢な作りとなっています。

こういう人におすすめ!

  • 猫が好きで癒されたい人
  • 俳句に興味がある人、または俳句初心者
  • ねこまきの漫画ファン
  • 読みながらほっこりした気持ちになりたい人

 俳句に馴染みがない方でも、俳句と漫画が交互に楽しめるため、どちらか一方だけでも楽しめるのが魅力です。

書籍解説

この本の読み方

ねこまきの漫画は、俳句から連想されたストーリーが描かれています。だから、漫画だけで楽しむこともできます。逆に、俳句だけ読むこともできます。
漫画だけ、俳句だけを読むという読み方も可能ですし、両方を合わせて読むことで、新しい発見があるかもしれません。
俳句に興味がない場合は、まずねこまきの漫画から楽しんで、次第に俳句にも触れていくと良いでしょう。小学生でも十分、読める本です。

収録されている主な俳句

小林一茶

江戸時代を代表する俳人であり、特に動物や自然をテーマにした俳句が多く残されています。

老猫の蛇とる不性ふしょうぶしやうかな

正岡子規

明治時代を代表する俳人で、近代俳句の父とも呼ばれています。

うちのチヨマが隣のタマを待つ夜かな

※季語は、なんでしょうか?答えは、『ねこのほそみち』で!

高浜虚子

俳句を文学として確立した人物で、子規の後継者。

スリツパを越えかねてゐる仔猫こねこかな

その他の俳人

現代俳人では、宇多うだ喜代子、黒田杏子ももこ(※プレバトでおなじみ夏井いつきのお師匠)片山由美子、長谷川かい・・・といった名の知れた俳人たちの俳句が掲載されています。

猫を通じた癒しの効果

これらの書籍は、俳句と猫漫画が中心になっており、猫好きにはたまらない癒しの一冊です。ほんわかしたやさしい俳句が多く、どのページを開いても微笑んでしまう内容になっています。忙しい日々の中で、癒しを求める読者にも最適です。
掲載されている俳句はむずかしいものではないので、俳句の知識などは必要ありませんのでご安心を!

俳句初心者におすすめの俳句ハウツー本

こちらの本の詳しい紹介は、こちらの記事です。

[エッセイ]俳句を始めた理由と距離を置いた理由:夏井いつき門下生の本音

私の俳句の体験談エッセイを書きました。こちら(note)からお読みいただけます。

まとめ

俳句は「む(=俳句を作る)」人と「読む(=俳句を鑑賞する)」人がいます。
俳句の解釈は「読み手」の自由!堀本裕樹の解説もねこまきの漫画もそれぞれ一つの視点。読む人が自由に情景を思い浮かべ、自分なりの解釈を楽しんでいいんです。
ぜひ、あなたも自分なりの解釈を考えてこの2冊を味わってみてください。俳句が難しいと感じる方でも、この本を手に取ることで、俳句の新しい楽しみ方を発見できるはずです。

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