この記事では、増村十七の『バクちゃん』を紹介します。この作品は、現代日本の移民問題をテーマにしたSFファンタジーで、「THE BEST MANGA 2021 このマンガを読め!」で10位、「このマンガがすごい!2021」オトコ編で19位にランクインしています。
『バクちゃん』は、夢を食べる異星人であるバクちゃんが、地球に移住してくる物語。表面的には可愛らしいキャラクターたちの物語ですが、その背後には移住や異文化との衝突といった社会問題が描かれています。SFファンタジーの要素を取り入れながらも、現代の日本における移民の現実や苦労を鮮やかに反映した内容が特徴です。
作品紹介
あらすじ
資源が枯渇した異星から地球に移住してきたバクちゃん。彼は新たな生活を東京でスタートさせますが、そこで待ち受けるのは異文化との衝突や複雑な移住手続きです。バクちゃんは地球での新生活に順応し、永住権を得られるのでしょうか?
彼が直面する試練と、それを乗り越える姿が描かれます。
おもな登場人物
バクちゃん
夢を食べる異星人。地球で新たな生活を始めようとするが、さまざまな困難に直面する。
ダイフク
移民二世で、地球で生まれ育った美少年。母国語が喋れず、母国を知らない。
サリー
27年前に故郷を戦争で失い、地球に移住してきた移民。
書籍情報(巻数・出版社・受賞歴)
●巻数表記は、Kindle版や文庫版など、入手しやすい流通形態を基準としています。
#完結済み #5巻未満#このマンガがすごい!#このマンガを読め!#KADOKAWA
作品解説
移民問題を考えるのに最適な入門書
可愛さの裏にあるリアルな移民問題
バクちゃんはその外見から一見可愛らしく描かれていますが、彼の物語には異文化に馴染もうとする苦悩や、社会の中での孤独が織り込まれています。このギャップが、作品全体に重厚なテーマを与えているのです。
自国で暮らせることの幸せ
バクちゃんが移住先で感じるさまざまな困難や疎外感は、私たちが普段当たり前と思っている「自国で暮らせることの幸せ」を再認識させてくれます。
彼の物語は、異文化への理解を深めると同時に、日常生活の中での「恵まれた環境」に気づかせてくれる重要な視点を提供します。
高評価の一方で、戸惑う読者も
この作品は社会問題を丁寧に描いた点で高く評価されていますが、一方で読者を戸惑わせる部分もあります。
SFファンタジー要素が活きていない
SFファンタジーの要素が期待ほど活かされていないという意見もあります。物語の冒頭では異星人や未来的な設定が提示されますが、それがストーリー全体を通じて十分に展開されているとは言えません。
特に、SF的な要素を期待して読んだ読者にとっては、少し物足りなさを感じるかもしれません。
メッセージ性がありそうな場面
作中で印象的なシーンの一つに、バクちゃんが初めて乗った満員電車の場面があります。突然、車内に水が放水されるという不思議な描写に、多くの読者が「なぜこんなことが?」と疑問に感じます。
深い意図があるわけではないんです。満員電車というと苦しいイメージがあるけど、どういう気持ちとリンクするかな、どんな漫画表現が映えるかな、と考える中で、自然と出てきた描写でした。
――増村十七
これは作者がインタビューで語っていたように、特に深い意図はなく、「満員電車の苦しさ」を表現するために自然と生まれた描写とのことです。
意図がないと知ると、やや期待外れと感じる読者もいるかもしれませんが、この場面が作品全体のテーマとリンクしているのではないかと私は思います。
関連リンク
書籍詳細ページ
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