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ヤクザ漫画『静かなるドン』(後半):女性読者が支持する理由は?

静かなるドン見出し画像

  この記事は、青年漫画静かなるドン』の紹介、後半です。(前半は、コチラから!
『静かなるドン』は若い女性にも人気!イケメンキャラのギャップ萌え、大人の恋愛が女性にも受けています。ネタバレが含まれています。未読の方はご注意ください。

『静かなるドン』の魅力:作者の女性読者への配慮アリ!

「でも、龍宝が死ぬと女性ファンが怒るかもしれないということで、代わりになったのが新鮮組の客分だった斎藤始。」(作者・新田たつお)

引用元:【漫画あり】「俺にとって一番難(中略)『静かなるドン』が24年も続く人気漫画になった理由

女性に人気のある龍宝絡みは、女性ファンを意識したサービスが満載で、ニヤニヤが止まらなくなります。彼の自室やピアスなど、明らかに女性へのサービスだと感じてました。しかし、龍宝に死亡フラグが立っていたとは思いませんでしたね。本当に死ななくて良かったです。殺されていたら、苦情の手紙までは書きませんが、作者にブチ切れていたかも(笑)。

死んでしまった斎藤始については、死んで更に魅力が上がったキャラだと思います。彼の出番(76~85巻)は少ないけれど、そこが良い!もったいないキャラだけど、あそこで早々に退場させたのは正解だった。斎藤始もイケメン好きにはたまらないイイ男です。龍宝との絡みもあり、その部分もニヤニヤ案件でした。

 

女性人気の秘密①:イケメン二人のギャップ萌え

主人公の静也と龍宝は、そのギャップが素晴らしいキャラです!二人はカッコいいですが、同時に可愛らしい一面も持っています。そのギャップが女性ファンに受け入れられる理由でしょう。

近藤静也について

主人公。昼は冴えない下着メーカーのサラリーマン、夜はヤクザのドンという二つの顔を持つ彼

会社ではみんなに馬鹿にされ笑われる三枚目キャラですが、ヤクザとしての姿では白いスーツにサングラスを身にまとい、強面の側近や黒塗りの高級車。見た目だけでなくオーラも一変します。戦闘となれば無双状態で強さを発揮し、人間離れした姿も見せます。

だけど、彼はヤクザの自分を望んでいないため、ヤクザとしての苦悩に心を痛める一方、その姿にキュンとさせられる場面もあります。

龍宝国光について  

女性読者人気ナンバー1のヤクザの兄ちゃんです。若さゆえに青臭いところもあるけれど、登場しただけで格好良い!立っているだけで格好良い!そんな存在なのが、彼。

しかし、龍宝にはもう一つの顔がある。彼は大好きな親分の前では、なんとボロボロ泣くんです!普段はタフでクール、かつ格好良い姿を見せる彼が、親分の前では一変し、感情の赴くままに涙を流す。そのギャップが愛おしく、かわいい!

そして、親分もまた男前のイケメン!彼ら二人の関係は、まさに女性読者は妄想が止まらなくなります!

親分の足にすがりついたり「親分が大好き」という気持ちを隠せない彼は必見です!

静かなるドン。龍宝

女性人気の秘密②:ビターな大人の愛に胸が締め付けられる

主人公の静也とヒロインの秋野さんの恋物語は、切ないものです。お互いが強く想い合う気持ちが、読むほどに伝わってきて、ますます胸が締め付けられます。彼らの恋は、少女漫画のような甘いものではなく、ビターな大人の恋愛です。二人の心情は丁寧に描写されています。普段は恋愛漫画を好む人にも、十分に楽しめる内容です。

本当に幅広い読者層が楽しめるすごい作品ですね。

『静かなるドン』は女性に受ける要素満載!漫画配信サイトは女性層を開拓すべき

X(旧Twitter)で『静ドン』と検索してみると、20代くらいの女子の声も見つかります。今の若い子にも十分、『静かなるドン』のイケメンは受け入れられているようですね。

漫画配信サイトは、もっと女性層の開拓を意識した方がいいのでは、ないのでしょうか。『静かなるドン』には女性に受ける要素がたくさんあります。新田先生のファンサービス精神のおかげで、女性たちもヤクザ漫画にハマっています。なのに、なぜ女性層を狙った戦略にしていないのでしょう?龍宝を使った広告を作ればいいのに!

若い女性スタッフが、女性向けの『静ドン』広告を作ったらいいなって、めちゃくちゃ思います。さらに幅広い層のファンを獲得できるはず!『静かなるドン』の魅力をもっと多くの人に知ってもらえるよう、さらなる展開が楽しみですね!

まとめ

なんと!続編が現在、連載中です!現時点で2巻まで!私のお気に入りキャラが復活していて感激しました♡

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