怖くていい、それでも行く
こわがりな小さなリスが、ひとりで森へおつかいに出る絵本『エバーグリーンの物語』。 怖さを抱えたまま前へ進む姿が、大人の心にも刺さります。 本記事では作品の見どころ、特徴を未読者向けに解説しています。
作品紹介
あらすじ
臆病な小さなリス、エバーグリーン。外の世界も、知らない誰かも、雷も、全部苦手。でもある日、おかあさんから「おばあちゃんに、スープを届けてほしい」と頼まれます。おばあちゃんの家は、大きくてこわいトゲトゲ森の向こう側。エバーグリーンの、ドキドキの冒険がはじまります。
おもな登場人物
エバーグリーン
主人公の小さなリスの女の子。怖がりで内気。
おかあさん
スープ作りが得意。
オークおばあちゃん
トゲトゲ森の向こうに住む。
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こんな人におすすめ
本作は、以下のような方に特におすすめです。
- 怖がりで新しい一歩が踏み出せない人:エバーグリーンの姿が自分と重なります
- 読み応えのある絵本を探している人:絵本らしい手軽さの中に、物語としての満足感があります
- 疲れているときに気持ちを軽くしたい人:温かくユーモラスな結末が、読後の気持ちを整えてくれます
- 海外のクラシック風絵本に興味がある人:コールデコット賞作家ならではの、手描き感あふれる豊かな世界観を楽しめます
- 誰かを助けることと自分の成長について考えたい人:他者への思いやりが、気づけば自分の力になっていく体験ができます
著者について
マシュー・コーデル│作
アメリカの作家・イラストレーター。多数の絵本を手がけ、その作品は世界各国の言語に翻訳出版。ニューヨーク・タイムズなど米国主要紙の年間ベストブックにも選ばれている。
久保秋里香(くぼあき・りか)│訳
(1982−)群馬県生まれ。フリーランスの翻訳者。監訳に『ぼくはサンタ』『きみがすき』など。
作品解説
『エバーグリーンの物語』とは|成長と勇気の冒険譚
恐怖を抱えたリスの女の子
主人公のエバーグリーンは、外の世界が大の苦手。知らない誰か、大きな音、病気、雷……怖いものだらけの小さなリスの女の子です。ある日、病気のおばあちゃんへスープを届けるお使いを頼まれ、こわいトゲトゲ森へ向かうことになります。
人助けが成長につながる物語
おつかいの途中、こわい思いをしながらも、困った動物たちに手を差し伸べながら前へ進むエバーグリーン。誰かのために動くことが、いつの間にか自分の成長につながっていきます。
『エバーグリーンの物語』の特徴と魅力
王道の冒険物語
旅に出て、試練を乗り越えて、成長して帰ってくる。本作はそんな昔話や童話でおなじみの物語の流れを持っています。新しい作品でありながら、どこか懐かしく読めるのはそのためです。
表情豊かなイラスト
絵は温かみのある作風です。なかでも見どころは、エバーグリーンの表情の細かな変化。不安そうな顔、ためらう顔、やり遂げた顔。セリフがなくても気持ちが伝わってきて、物語に引き込まれます。
大人が読んでも響く理由
コロナ禍以降の気持ちと重なる
外に出るのが怖い、家の中が一番安心。そんな気持ちは、多くの人が一度は感じたことがあるのではないでしょうか。エバーグリーンの不安は子どものものだけではなく、大人の心にも静かに重なってきます。成長の物語でありながら、不安とどう付き合うかを描いた作品としても読めます。
短いけれど、読み応えがある
テーマはシンプルですが、感情の描き方や物語の作りはとても丁寧です。勇気、信頼、助け合い。大切なことが、押しつけがましくなく自然に伝わってきます。短時間で読めるのに、読み終えたあとに何かが残る一冊です。
関連リンク
書籍詳細ページ
リンク先で書籍に関する基本情報をご確認いただけます。
書籍情報
- ページ数:48ページ
- サイズ:276×228mm
- 初版発行:2026年7月1日
- 対象年齢:6歳~
- 出版社:アチェロ
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