手に取る理由は、まず表紙にある
押し入れのふとんたちが次々と返事をする合紙絵本『おしいれ』は、大人の手のひらに収まるコンパクトな作品です。本記事では作品の見どころ、特徴を未読者向けに解説しています。
作品紹介
あらすじ
押し入れの扉を開け、「しきぶとんさーん!」と呼びかけると、元気な返事とともにふとんが次々と飛び出してくる。しきぶとん、まくら、かけぶとん……全員が出揃ったら、「おやすみなさい」。それだけの、シンプルな絵本。
こんな人におすすめ
本作は、以下のような方に特におすすめです。
- 絵本をインテリアとして楽しみたい人:角丸の判型とシリーズ統一された表紙デザインは本棚に並べたとき絵になり、空間に温度を添えます
- 疲れた夜にひとりで開く本を探している人:1分で読み終わり、声に出すだけで気持ちが切り替わる、大人の気分転換に向いた一冊です
- ミニマルなデザインが好きな人:余白と反復だけで構成された絵本の構造は、引き算の美学を好む人の感覚に響きます
- 絵本を「子ども向け」以外の文脈で楽しみたい人:読み聞かせではなくひとりの読書として成立し、大人が絵本と向き合う入口になります
著者について
新井洋行(あらい ・ひろゆき)。1974年東京生まれ。シンプルな言葉とリズムを活かした絵本を多数手がけ、代表作には『れいぞうこ』、『いろいろ ばあ』、『おやすみなさい』などがある。
作品解説
『おしいれ(あけて・あけてえほん)』とは
シンプルでテンポのいいストーリー
押し入れの扉を開けると、きちんとたたまれたふとん類が並んでいます。「しきぶとんさーん!」と呼びかけると「はーい!」と返事をして、どすんと飛び出してくる。まくら、もうふ、かけぶとんと順番に呼ばれ、それぞれ異なる擬音とともに登場します。全員が出揃ったところで「おやすみなさい」。たったこれだけのストーリー。
合紙で作られた絵本
本作は「合紙絵本」と呼ばれる形式の作品です。厚紙を貼り合わせたボード状のページで構成されており、角丸加工が施されたコンパクトなサイズが特徴です。手のひらに収まる小ぶりな判型ながら、ページをめくるたびに感触と視覚の両方で楽しめる設計になっています。
『おしいれ(あけて・あけてえほん)』の特徴
リズムと反復
本作の核心は「呼びかけと返事」という反復構造にあります。「○○さーん」「はーい」というやり取りが一定のリズムで繰り返されることで、読み手は自然と声に出したくなる仕掛けになっています。擬音も「どすん」「ぽとん」「ひらり」と変化しており、単調にならない工夫が施されています。
イラストの質感と視覚的設計
柔らかな質感のイラストが、ふとんという題材と調和しています。色調は落ち着いており、絵本全体を通じてほのかな温度感が保たれています。シリーズとして展開されており、表紙デザインに統一感があるため、シリーズをインテリアとして並べて飾るときの見た目もオシャレでかわいいです。
大人がいま読む価値と手に取り方
情報量を削ぎ落とした設計が持つ意味
テキスト量は極めて少なく、展開もほぼ予測できます。しかしそれが本作の意図でもあります。余白と反復によって構成されたこの絵本は、読後に何かを考えさせるのではなく、読んでいる時間そのものを目的としています。
大人の読み方のヒント
就寝前や気持ちを切り替えたいときに、声に出して読むのがひとつの楽しみ方です。内容を追うのではなく、呼びかけのリズムと擬音の感触を味わうように手を動かすと、本作の設計が自然と体感できます。
大人が手に取る理由
手軽に手に取れるサイズと価格帯でありながら、絵本という形式の本質的なおもしろさが凝縮された一冊です。シンプルであることを突き詰めた作品は多くないため、その希少性という観点からも手元に置く意味があります。絵本を「子どもと読むもの」としてではなく「ひとりで読むもの」として選ぶ入口として、本作は適しています。
関連リンク
書籍詳細ページ
リンク先で書籍に関する基本情報をご確認いただけます。
『おしいれ(あけて・あけてえほん)』の書籍情報
- 定価:660円(税込)
- ページ数:19ページ
- サイズ:18×13cm
- 初版発行:2009年4月
- 対象年齢:0歳~
- 出版社:偕成社
シリーズ
おすすめのストア3選
①【無料でお試し】 Kindle Unlimited
まずは無料で体験してみませんか?追加料金なしで、いろんな本を試し読みできるサービスです。
②【ポイントでお得】楽天ブックス
楽天ポイントが貯まる・使える!1冊から送料無料で、話題の新刊もポイント還元でお得に購入できます。
③【中古でお得に】ブックオフ 楽天市場店
日本最大級の中古通販。全巻セットや掘り出し物も豊富です。楽天ポイントを活用して、さらにお安くコレクション。

