「大人」という病に効く、1滴の劇薬
五味太郎が放つ鋭い観察眼が光るエッセイ集『大人問題』。パラパラとページをめくるだけで思考のスイッチが切り替わります。本記事では本書の見どころ、特徴を未読者向けに解説しています。
作品紹介
あらすじ
子どもから見れば、大人はいつだって「謎」で「おせっかい」で、時にちょっと「迷惑」な生き物。そんな不思議な存在である“大人”の振る舞いや、当たり前だと思い込んでいる常識を、絵本作家・五味太郎が独自の視点でユーモラスに解剖します。
こんな人におすすめ
本作は、以下のような方に特におすすめです。
- 子育てや教育に悩んでいる人: 大人の都合ではなく「子どもの視点」に立つことの大切さに気づき、接し方が楽になります
- 「大人らしく」振る舞うことに疲れた人: 社会的な役割や常識という鎧を脱ぎ捨て、もっと自分勝手に生きる解放感を味わえます
- 周囲の顔色や世間体を気にしすぎてしまう人: 常識を疑う五味流の視点に触れることで、凝り固まった価値観を解きほぐすことができます
- 読書にまとまった時間が取れない人: 短編エッセイの連作なので、パラパラと開いた場所だけを読んで思考をリセットする体験ができます
- 五味太郎の絵本に親しんできた人: シンプルで鋭い独特の言葉選びを通じて、作品の根底にある自由な哲学をより深く知ることができます
著者について
五味太郎(ごみ・たろう)。1945年、東京都生まれ。絵本『きんぎょがにげた』『みんな うんち』『さる・るるる』など、多くの作品を発表している。受賞歴にはサンケイ児童出版文化賞、ボローニャ国際絵本原画展賞などがある。絵本のほか、エッセイや写真集なども手がける。
作品解説
五味太郎『大人問題』とは│大人の不思議
短編エッセイの連作
『大人問題』は、短いエッセイが積み重なった形式です。各エッセイでは、大人が子どもに押し付けがちな行動や価値観をテーマにしています。一気に読む必要はなく、どこから開いても読める構成です。
子ども目線の指摘
作品の中心は、子どもの目から見た大人の矛盾です。なぜ大人は自分もやっていないことを子どもに求めるのか、なぜ形だけのルールに固執するのか、といった問いに対して代弁者として鋭く切り込みます。読み進めると、自分や周囲の大人の行動にも気づかされます。
『大人問題』の特徴
独特の文体とリズム
五味太郎ならではのシンプルでリズミカルな文章が特徴です。難しい専門用語は使わず、日常の出来事や会話から本質的な問題を導き出しています。文章の短さと段落分けにより、パラパラと読みやすい構成になっています。
テーマの幅広さ
教育やコミュニケーション、価値観、親子関係といったテーマを扱っています。大人の常識や固定観念の矛盾を浮き彫りにしながら、子どもの感性や自由な視点を肯定する内容です。
表紙の仕掛け
表紙には本のタイトルである「おとな」「もんだい」の間に「はがの」という文字が縦に入り、「大人は問題」「大人が問題」「大人の問題」と三通りに読めます。読者は三通りの中から視点を選び、作品のニュアンスを変えることができる仕掛けになっています。
現代における読み方といま読む価値
時代背景と表現の受け取り方
本書は1990年代後半に出版されたため、当時は自由や個人主義の表現が新鮮に映りました。現代では一部の表現が極端で攻撃的に感じられることもありますが、五味太郎の大人に対する洞察は普遍的です。
自由な読み方の推奨
全てを受け入れる必要はなく、自分に必要な部分だけを取り入れる「つまみ読み」が適しています。目に飛び込んだ一文が、自分の思考を切り替えるきっかけになることもあります。自分にとって合わない部分は軽く飛ばして、距離を取って読むことが推奨です。
いま読む意味
大人としての振る舞いや子どもとの関わり方を整理するヒントが得られます。大人の常識や固定観念を見直すきっかけとして、また子ども視点の自由な感性を再認識する本として有用です。
関連リンク
書籍詳細ページ
リンク先で書籍に関する基本情報をご確認いただけます。
続編
おすすめのストア3選
①【無料でお試し】 Kindle Unlimited
まずは無料で体験してみませんか?追加料金なしで、いろんな本を試し読みできるサービスです。
②【ポイントでお得】楽天ブックス
楽天ポイントが貯まる・使える!1冊から送料無料で、話題の新刊もポイント還元でお得に購入できます。
③【中古でお得に】ブックオフ 楽天市場店
日本最大級の中古通販。全巻セットや掘り出し物も豊富です。楽天ポイントを活用して、さらにお安くコレクション。

