「私には山を登るなんて無理。でも、やってみたい。」
――そんな気持ちに寄り添う、静かな青春群像劇。
登山なんてやったことがない。道具も高いし、体力もない。だけど仲間がいれば、一歩を踏み出せるかもしれない。
『山を渡る -三多摩大岳部録-』は、そんな大学生たちが、少しずつ山に惹かれていく姿を描く、静かで熱いヒューマンドラマです。
未経験の女子新入部員3人と、本格的な山岳活動に打ち込む先輩たち。
異なる価値観と温度差を抱えながらも、共に山へ向かうことで生まれる信頼関係、成長、そして若者らしいノリが丁寧に描かれています。
この作品では、学生ならではのノリや軽やかなやり取りがある一方で、危険な無謀にはきちんと一線を引いています。
登山に興味がなくても楽しめるのは、その現実味とテンポの良さ、そして山岳部という閉じた世界を覗き見る面白さが詰まっているから。
登山経験者、初心者はもちろん。登山にはまったく興味のない人にもおすすめできるこの作品。
読み終えたあとには、きっと「山に行ってみたい」と思えるかもしれません。
作品紹介
あらすじ
伝統ある三多摩大学山岳部は、今年の春に存続の危機を迎える。入部希望者は女子3人、全員が未経験、しかも体力ゼロ、ゲーム好き、読書家といった個性派ばかり。そんな彼女たちと共に、頼れる先輩たちも巻き込みながら、部は少しずつ動き出す。登山の厳しさと楽しさ、そして学生たちの成長が交差する、にぎやかでちょっと変わった山岳青春物語。
おもな登場人物
南部真菜(なんぶ まな)
1年生。体力に自信なし。小柄でおっとりした性格。
入間聡子(いりま さとこ)
1年生。理系でインドア派、ゲーム好き。
加賀直美(かが なおみ)
1年生。山岳文学が好き。
黒木世都子(くろき せつこ)
2年生。山岳部の主将。情熱と体力で引っ張るタイプ。
金田良雄(かねだ よしお)
3年生。見た目は怖いが、実は優しく世話好き。
草場透(くさば とおる)
3年生。冷静沈着なイケメン。的確な判断で部を支える。
書籍情報(巻数・出版社・受賞歴)
●巻数表記は、Kindle版や文庫版など、入手しやすい流通形態を基準としています。
こんな人におすすめ
本作は、以下のような方に特におすすめです。
- 登山未経験でも登山漫画を読んでみたい人:初心者視点で描かれているため、専門知識がなくても楽しめます。
- 学生のリアルな青春群像劇が好きな人:登場人物たちの関係性や成長が丁寧に描かれており、共感しやすいです。
- 穏やかでテンポの良いストーリーを求めている人:冗長な展開や過剰な演出がなく、スムーズに読み進められます。
- 山岳部やアウトドア活動に興味がある人:道具や活動内容が現実に即しており、実態が分かりやすく描かれています。
- 非日常を日常目線で描いた作品が好きな人:特別な才能ではなく、普通の学生たちが主体のため、リアリティがあります。
- 過度なスポ根・感動・お色気要素が苦手な人:そういった演出は排除され、静かで自然な空気感が保たれています。
- キャラクター重視で漫画を読む人:個性の違う6人の関係性や掛け合いが作品の魅力の一つです。
- 地に足のついたヒューマンドラマが読みたい人:極端な展開はなく、現実的な範囲での成長と変化が描かれています。
掲載誌について
ハルタとは?
KADOKAWAが刊行する漫画雑誌『ハルタ』は、インドネシア語で「宝物」や「財産」を意味する言葉を誌名に冠し、「新しい漫画」「新しい刺激」「新しい読書体験」を届けることを理念に掲げています。
特徴
『ダンジョン飯』など、独自性あふれる作品を多数生み出し、新人作家の発掘にも力を入れるなど、常に挑戦的な誌面づくりが特徴。『山を渡る』は年6回のペースで掲載され、コミックスは年1回ペースで発刊されている。
作品解説
超ライト勢な新入生とガチ勢な先輩の山岳部ライフ
登山未経験の3人が山岳部に加入
本作は、登山に無縁だった女子学生3人が、伝統ある大学山岳部に入部するところから始まります。
全員が初心者ながら、それぞれの個性や事情を抱えながら、山に触れ、徐々に変化していきます。
部員たちの関係性が作品の軸
先輩たちは本格的な登山者でありながら、新入部員に対して一線を引かず、同じ目線で寄り添います。
山岳部という環境を通して築かれる信頼や協力関係が、作品全体の骨格となっています。
スポ根でもサバイバルでもない
本作は、山を舞台にした山とともにある学生たちの日常を淡々と描いています。山に情熱を注ぐ者と、少しずつ関心を深めていく者、その温度差も含めてリアルです。
山を知らない人にも伝わる、道具・環境・価値観の描写
登山用品の現実的なコストに触れる
新入部員たちが、先輩のOBが残していった登山道具を修繕して使う場面は、登山の世界にある「受け継ぐ文化」を印象づけます。登山道具の費用の高さや維持の手間もリアルに描かれています。
登山初心者向けの知識が自然に身につく
作品内では専門用語や登山のノウハウも登場しますが、情報は必要最低限で過剰な説明はありません。
読者はストーリーを追いながら自然と山の基礎知識を得ることができます。
山岳に興味がない人でも読みやすい
テンポがよく冗長さがない
人物の内面や関係性を描きつつも、話の進行はスムーズです。登山というテーマにありがちな説教くささやお涙頂戴展開がないため、読者の興味を維持しやすい構成になっています。
学生ならではのノリと現実的な判断
学生らしい明るいノリややり取りが楽しい一方で、無理はしないという線引きが明確に描かれています。無謀にならず現実的な判断を大切にする姿勢が、作品に安心感と説得力を与えています。
非登山者も読後感に満足できる
山に詳しい読者はもちろん、全く登山に関心がなかった読者にも「読んでよかった」と思わせる完成度を持った作品です。
まるで一緒に山に登ったような爽快感も味わえます。
関連リンク
書籍詳細ページ
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