「変わりたい」と願う気持ちは、きっと誰の中にもある。
けれど、どうしていいかわからない。踏み出す勇気も、居場所もない。そんな閉ざされた心が、自然の中で少しずつほどけていく——。
『ロメオがライバル』は、引きこもりの高校生・アキラが、山奥の乗馬クラブで動物や人と出会い、ゆっくりと変化していく“再生”の物語です。
作者・秀良子が自身の「山村留学」の体験をもとに描いたこの作品には、派手さはないけれど、読む人の心を静かに揺らす優しさと、癒しがあります。動物たちとの交流、寡黙な美少女との距離、そして自分自身との向き合い——すべてが少しずつアキラを変えていく過程は、きっと読むあなたにも寄り添ってくれるはず。
心がちょっと疲れたとき。
自分のことがよくわからなくなったとき。
そんなときに、そっと手に取ってほしい作品です。
作品紹介
あらすじ
ひきこもり高校生・アキラは、母親の大事なDVDを壊したことをきっかけに、叔父が経営する山奥の乗馬クラブで強制生活を送ることに。そこに待ち受けていたのは、無口な美少女、クセの強い大人たち、そして馬、にわとり、犬と猫。逃げ場なしの毎日が、アキラに少しずつ変化をもたらしていく――。
おもな登場人物
本田アキラ
16歳。人付き合いが苦手なひきこもり男子高校生。
冬馬寿里(トーマ)
寡黙でクールな美少女。乗馬クラブに通っている。
ロメオ
女性にしか懐かない気まぐれな馬。
書籍情報(巻数・出版社・受賞歴)
●巻数表記は、Kindle版や文庫版など、入手しやすい流通形態を基準としています。
こんな人におすすめ
本作は、以下のような方に特におすすめです。
- 動物が好きな人:馬や犬、猫など、動物たちの存在感が物語の中心にあり、癒しを感じられます。
- 人間関係に疲れている人:主人公のように一度立ち止まった心が、自然や動物とのふれあいで癒されていく過程に共感できます。
- スローな成長物語が好きな人:一気に変わるのではなく、少しずつ進むリアルな心の変化が丁寧に描かれています。
- 都会の喧騒から離れたい人:山奥の牧場という舞台設定が、日常の喧騒を忘れさせてくれる逃避先になります。
- 少年の再生ストーリーに惹かれる人:挫折を抱えた主人公が、周囲との関わりを通して変化していく姿が胸を打ちます。
- BL作家の一般向け作品に興味がある人:BL以外の秀良子作品を読んでみたい人にもおすすめの一作です。
- 実体験ベースの物語に信頼を感じる人:作者の山村留学経験がリアルな空気感を支えており、説得力があります。
- 静かな余韻を味わいたい人:激しい展開はないものの、読後にあたたかな感情が残ります。
- 5巻完結作品を探している人:読み切りやすい長さで、最後までしっかり読み終えられます。
- 感情豊かな動物キャラが好きな人:特に馬のロメオは気まぐれで魅力的。動物たちがキャラとして活躍します。
著者について
秀良子(ひでよしこ)。2010年に『イケメン君とさえない君』でデビュー。繊細なタッチと余韻ある語り口で注目を集め、以後『宇田川町で待っててよ。』など多くのBL作品を手がける。代表作は、『おしゃべりは、朝ごはんのあとで。』『STAY GOLD』。2013年には初のエッセイにも挑戦し、幅広い読者層に支持される。
作品解説
馬と人がつむぐ再生の物語
引きこもりの青年が出会う“もう一つの家族”
本作は、社会から一歩引いたアキラが、親戚の経営する牧場に送り込まれたことから始まります。人間関係に疲れ、不登校になっていたアキラは、馬や犬、猫といった動物たち、そして個性豊かな人々との出会いを通じて、少しずつ成長していきます。
実体験をもとに描かれる“山村留学”の世界
作者自身の小学生時代に体験した「山村留学」の経験が、この作品のベースになっています。自然の中での生活、動物とのふれあい、都市では味わえない時間の流れが、作品全体にリアルな奥行きを与えています。
動物たちが主役級の存在感
登場する馬や犬は、まるで人間のように豊かな表情と個性をもち、読者の心を和ませます。特に馬の描写は繊細かつリアルで、読者の多くが「感情移入してしまう」と感じるほどの存在感を放っています。
ゆるやかに、でも確かに進む“心の成長”
少しずつしか進めないからこそリアル
主人公のアキラは、決して急速に立ち直ったりしません。小さな挫折と小さな成功を繰り返しながら、自分の居場所や他者との距離感を学んでいきます。その歩みの遅さこそが、多くの読者の共感を呼んでいます。
逃げずに向き合うことの大切さ
「自分が悪いんじゃない、親や社会が悪い」と他責にしてきたアキラが、徐々に自分の内面に向き合い始める姿が描かれます。
周囲のキャラクターたちの魅力
牧場の人々は厳しくも温かく、アキラの変化にさりげなく寄り添います。動物たちとのやりとりだけでなく、人間関係の描写にも丁寧なリアリティがあります。
終わりは“物語の続き”を感じさせる
ラストの展開は駆け足でも、余韻が残る
掲載誌『ヒバナ(小学館)』の休刊により、物語の終盤はやや急ぎ足ですが、不自然さは感じさせず、むしろ「これから先も続いていく日常」を想像させる余韻ある終わり方となっています。
作品の読み味は“癒しと余白”
全体を通して、派手な展開ではなく、日常の中にある小さな気づきや感情の揺れが中心です。疲れた心にもやさしく寄り添ってくれる作品として、多くの読者に支持されています。
関連リンク
書籍詳細ページ
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