「しごとって、なんだろう?」——その問いに、大人はスラスラ答えられますか?
「働くってどういうこと?」「何のために仕事するの?」といった根本的な疑問に、ユーモアたっぷりに、そして優しく寄り添ってくれるこの本は、子どもはもちろん、大人の心にもじんわり響きます。
この記事では、『おしごとそうだんセンター』の魅力をひも解きながら、「仕事」にまつわる新しい視点と、肩の力がふっと抜けるようなメッセージをご紹介します。
進路に迷っている人も、今の働き方にモヤモヤしている人も、きっとヒントが見つかるはずです。
- 作品紹介
- こんな人におすすめ
- 著者について
- 作品解説
- 関連リンク
作品紹介
あらすじ
地球に不時着した宇宙人が訪れたのは、ちょっと変わった職業相談所。
「しごとって、なんだろう?」――相談所のスタッフとともに、宇宙人はこの星で生きていくこと、働くことの意味を考え始めます。
子どもも大人も、誰もが向き合う「仕事」というテーマをユーモラスに描く、ヨシタケシンスケ流のおしごと考察絵本!
おもな登場人物
宇宙人
地球に不時着し、働き方を知るために職業相談所を訪れた異星人。「しごとってなに?」と素朴な疑問を持ち、相談所のスタッフと一緒に、働くことの意味を考え始める。
相談所のスタッフ
ちょっと風変わりな職業相談所で働く女性。宇宙人の問いかけに、ユーモアたっぷりに答えながら、仕事の多様なあり方を紹介していく。ときには深い話も交えつつ、「働く」ことの意味を一緒に考える良き案内役。
こんな人におすすめ
本作は、以下のような方に特におすすめです。
- 読書感想文の題材を探している人:読書感想文で書きやすく楽しめる本です。
- 進路や将来に悩んでいる若者:仕事や職業選びに迷っている中高生や大学生にとって、仕事の選び方や本質をユーモアを交えながら考えるきっかけになる一冊です。
- 転職を考えている大人:仕事に満足していない、転職を迷っている社会人に、柔軟な考え方や心の軽くなるアドバイスが得られます。
- 働くことの意味を再考したい人:仕事の本質や「なぜ働くのか?」といったテーマに向き合いたい人に、深い洞察とユーモアが詰まった内容が響きます。
- 仕事に疲れている人:仕事に行き詰まりを感じている人に、肩の力を抜いて「働き方」の選択肢を広げる考え方を教えてくれる本です。
- 親子で一緒に考えたい人:小学生以上の子ども向けですが、大人と一緒に「働くこと」について考えるきっかけとしても楽しめます。
著者について
ヨシタケシンスケ。1973年神奈川県生まれ。筑波大学大学院芸術研究科総合造形コース修了。ユーモアあふれる視点で日常を描く絵本作家・イラストレーター。2013年『りんごかもしれない』でMOE絵本屋さん大賞を受賞し、以降も多数の作品が国内外で高く評価される。代表作に『このあと どうしちゃおう』『もう ぬげない』『ぼくはいったい どこにいるんだ』など。
作品解説
ヨシタケシンスケ流のおしごと絵本
仕事ってなんだろう? ヨシタケシンスケ流「ハローワーク」
『おしごとそうだんセンター』は、地球に不時着した宇宙人が職業相談所を訪れ、「しごとって何?」という疑問を投げかけるところから始まります。
宇宙人と相談所スタッフの会話を通して、仕事の意味や選び方、働くことの本質がユーモラスに語られます。さらに、ヨシタケシンスケならではの奇想天外な「めずらしいおしごと」が数多く登場し、読者をクスッと笑わせながらも、深く考えさせられる一冊です。
仕事って、なんのためにするの?
本作は、仕事を探すだけでなく、「なぜ働くのか」「仕事と人生の関係」についても掘り下げています。
「どんなしごとをしていくか」は、「どうやって生きていくか」とほぼ同じ。(5ページ)
たのしくおしごとできるかどうかは、けっきょく「いっしょにおしごとする人がどんな人か」だったりするのよね。(60ページ)
おしごとの時間がおわったら、こんどは誰かのお客さんになるのよ。(97ページ)
これらの言葉に「ハッ」としたり、「うん、うん」と頷く大人も多いのではないでしょうか。当たり前のことですが、忙しさの中で忘れがちな大切な視点を思い出させてくれます。
仕事は一生かけて探してもいいし、途中で変えてもいい——そんな柔軟な考え方を、本書はユーモアたっぷりに伝えてくれます。
奇想天外な「めずらしいおしごと」たち
本作の大きな魅力のひとつが、「めずらしいおしごと」カタログ。ヨシタケシンスケならではの独創的な発想で描かれるユニークな仕事の数々は、まさに空想の宝庫です。
例えば・・・
- 「隠ぺい屋」:依頼人の希望する時間と場所に霧を発生させ、真実をうやむやにする仕事。
- 「アップダウン・サウナ」:上がるとサウナ、下がると水風呂になる機械を操作する仕事。
- 「世界征服代行業」:忙しくて世界征服する暇のない人のための代行サービス。
- 「読書感想文代筆屋」:町のはずれで8月末になるとコッソリ営業する仕事。
どれも突拍子もないアイデアですが、どこか「こんな仕事があってもいいかも?」と思わせるユーモラスさがあります。仕事とは、誰かの役に立つこと。
そんなシンプルな本質を、思わず笑ってしまう形で伝えてくれます。
対象年齢:幅広い年齢層が楽しめる本
本書は一見、児童向けの絵本のように見えますが、その内容は小学生から大人まで幅広い世代に向けた「仕事の本質を考えさせる一冊」です。
児童向け(小学生〜中学生)
本書は絵本のような形式で描かれており、イラストが豊富で、視覚的に楽しめる内容になっています。そのため、小学生でも直感的に楽しめます。
ただし、文章量がやや多めで、仕事の本質に迫る哲学的なテーマも含まれているため、低学年よりは中学年以上(10歳〜12歳)向きといえます。
特に、珍しい仕事をイラスト付きで紹介しているパートは、子どもたちの想像力を刺激し、「仕事ってこういうものなんだ」と親しみやすく考えるきっかけになるでしょう。
YA(ヤングアダルト)向け(中高生〜大学生)
本書は「仕事とは何か?」という根本的な問いをテーマにしており、進路や将来の選択に悩む中高生や大学生にも響く内容です。
- 「どんな仕事をすればいいのか分からない」
- 「やりたい仕事がない」
- 「仕事選びに悩んでいる」
といった不安を抱える若い世代に対し、仕事の選び方や考え方をユーモラスに、かつ深く考えさせる形で提示してくれます。
そのため、進路指導の場や学校のキャリア教育の一環として読まれるのも適しているでしょう。
大人向け(社会人・転職を考えている人)
本書は子ども向けの装いをしていますが、実は大人向けの仕事論・人生論としても機能しています。
- 「今の仕事に満足していない」
- 「転職しようか迷っている」
- 「仕事に疲れている」
- 「人生に行き詰っている」
といった大人にも刺さる言葉が多く、「どんな仕事も意味がある」「まずは自分を大切にすることが大事」などのメッセージは、働く人々の心を軽くしてくれるでしょう。
『おしごとそうだんセンター』は、読書感想文に最適!書き方のポイント
『おしごとそうだんセンター』を読書感想文にする場合、以下のポイントを押さえると書きやすくなります。
印象に残った言葉
- どんな場面やセリフが心に残ったか?
- なぜその言葉が響いたのか?
例:「おしごとをすることで、自分をしあわせにすることができれば、自分の大事な人も、しあわせにすることができる。(81ページ)」
→ 仕事は自分のためだけじゃなく、人のためにもなると気づいた。
本を読んで考えたこと・感じたこと
- 自分の将来の仕事について考えた?
- 今の自分の状況と比べてどう思った?
- 「仕事はこうあるべき」という考えが変わった?
例:「将来の夢が決まっていないことが不安だったけど、まずは色々なことに挑戦してみればいいと思えた。」
本を読んで得たこと、これからの行動
- この本を読んで、自分の考えはどう変わった?
- 今後、どんなことを意識したい?
例:「仕事をするときは、まず自分を大切にしながら、楽しく続けられる仕事を探したい。」
自分の考えをしっかり入れると、オリジナリティのある感想文になりますよ!
『おしごとそうだんセンター』を大人が読むべき理由
大人にこそ読んでほしい一冊
『おしごとそうだんセンター』は、一見すると子ども向けの絵本のようですが、「仕事とは何か?」「働くとはどういうことか?」を問いかける、すべての働く人に向けた一冊です。
仕事に悩んでいる人、転職を考えている人、仕事に疲れている人、そして仕事に就けていない人——そんなすべての人に寄り添い、肩の力を抜いてくれる内容になっています。
仕事が向いていない?と感じたら
- 「今の仕事が自分に合っているかわからない」
- 「やりがいを感じられない」
- 「人間関係がつらい」
- 「仕事の意味がわからない」
そんな悩みを抱えている人に、本書は「もっと気楽に考えていい」と伝えてくれます。
仕事がつらい原因は、仕事内容そのものよりも職場の人間関係にあることも多いもの。本書は「無理に続けなくてもいい」「転職や試行錯誤をしながら、自分に合う仕事を探してもいい」という考え方を示してくれます。
仕事をしている理由がわからないとき
自分がどんなタイプなのか、さいしょは自分でもわからない。でも、どんなおしごとでも、そのおしごとが「あなたがどんな人なのか」をおしえてくれる。おしごとをすることで、「自分ってなんなのか」「世界ってどういうところなのか」「自分にとって大切なことはなんなのか」が、すこしずつわかってくる。(116ページ)
仕事は単なる「生活のための義務」ではなく、「自分を知る手段」でもあります。
「自分にとって何が大切なのか」「どんな環境が心地よいのか」「何に喜びを感じるのか」——仕事を通して、こうしたことを少しずつ理解していくことができます。
もし今の仕事に違和感を感じるなら、転職してもいいし、一度休んで考えるのもあり。本書は「仕事は一生かけて探してもいい」「途中で変えてもいい」という柔軟な考え方を教えてくれます。
仕事を辞めるのは悪いこと?
「せっかく就職したのに辞めたらもったいない」「転職を繰り返すのはよくない?」と思っている人もいるかもしれません。
しかし、本書は「無理に続けなくてもいい」と教えてくれます。仕事は最初からぴったりのものを選べるとは限りません。いろいろな経験を積みながら、少しずつ「自分らしい働き方」にたどり着くことが大切です。
仕事を辞めることも転職することも、決して悪いことではありません。むしろ、新しい仕事にチャレンジすることで「自分にとって大切なこと」が見えてくることもあります。
仕事に疲れたとき、ちょっと立ち止まってみる
仕事をしていると、どうしても疲れてしまうことがあります。そんなときこそ、本書を開いてみると、気持ちが少し軽くなるかもしれません。
- 「仕事はずっと続くものではなく、一時的なもの」
- 「無理をしすぎずに、気持ちを切り替えることも大事」
仕事で疲れたときや、働くことに行き詰まったとき、本書のユーモアあふれる視点が、新しい考え方のヒントをくれるでしょう。
仕事ができないときにこそ、読んでほしい
さまざまな事情で「今は仕事ができない」という人にとっても、本書は気持ちを軽くしてくれるかもしれません。
仕事から離れざるを得ない状況にあるとき、将来のことを考えるのが不安になることもあります。本書のユーモアあふれる「めずらしいおしごと」や、仕事に対する柔軟な考え方に触れることで、「今すぐでなくても、自分に合った道を見つけていけばいい」と思えるかもしれません。
うつなどでしんどいときに読む本ではありませんが、少し気持ちが前向きになったときに手に取ると、新しい視点が得られるはずです。
仕事の新しい可能性——「こんな仕事があったら?」
本書に登場する「めずらしいおしごと」は、単なる空想の産物ではありません。
どれも突拍子もないように見えますが、「こんな仕事が本当にあったら?」と考えることで、新しいビジネスのヒントになるかもしれません。
例えば、「隠ぺい屋」という仕事は、真実をうやむやにするというユーモラスな設定ですが、現実世界でも「プライバシー保護サービス」や「デジタルクリーンアップ業」といった仕事が存在します。
つまり、本書は単なる「仕事について考える本」ではなく、新しい仕事を生み出すヒントが詰まった一冊でもあるのです。
「働くこと」に対する固定観念を外す
本書は、今の仕事に悩むすべての人に「もっと自由に、気楽に考えていい」と教えてくれる一冊です。
仕事に正解はないし、「この仕事を一生続けなきゃいけない」と決まっているわけでもありません。
新しい仕事を探すのも、休むのも、もう一度チャレンジするのも、すべて自分で決めていいのです。
「仕事がつらい」「どうすればいいかわからない」——そんなときこそ、本書を読んでみてください。
ユーモラスな「めずらしいおしごと」に笑いながら、仕事の本質を考え直すきっかけになるはずです。
ここまで読んで「気になる」と思った方は、下記ストアから購入できます。
関連リンク
書籍詳細ページ
リンク先で書籍に関する基本情報をご確認いただけます。
『おしごとそうだんセンター』の書籍情報
- 定価:1,760円(税込み)
- ページ数:120ページ
- サイズ:A5(1.5 x 15.6 x 21 cm)
- 初版発行:2024年02月26日
- 出版社:集英社
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