「こんな本にまつわる○○があったらいいのに!」——
そんな願いに全力で応えてくれるのが、『あるかしら書店』です。
このお店には、本にまつわる“本”はもちろん、「読書サポートロボ」や「本とのお別れ請負人」など、本をめぐる道具や仕事までもがずらり。
ヨシタケシンスケの独創的な発想とやさしいユーモアが詰まった世界は、本好きにはたまらない、でも本好きじゃなくてもワクワクする仕掛けが満載です。
この記事では、『あるかしら書店』の魅力や作品に込められた思いを紐解きながら、“こんな世界、本当にあったらいいな”と感じるひとときをお届けします。
- 作品紹介
- こんな人におすすめ
- 著者について
- 作品解説
- 関連リンク
作品紹介
あらすじ
町のはずれにひっそりとたたずむ「あるかしら書店」。ここは「本にまつわる本もの」の専門店です。訪れるお客さんが「こんな本ってあるかしら?」と尋ねると、店主のおじさんは「ありますよ!」と言って奥から不思議な本をいくつか取り出して紹介してくれます。本以外にも本にまつわる道具や仕事も紹介してくれます。
おもな登場人物
店のおじさん
本をこよなく愛する『あるかしら書店』の店主。黄色いエプロンを付けた人の良さそうなおじさん。
こんな人におすすめ
本作は、以下のような方に特におすすめです。
- 読書感想文の題材を探している人:読書感想文で書きやすく楽しめる本です。
- 本が好きな人:本にまつわるユニークな発想やアイデアが満載で、本の魅力を再確認できる。
- 図書館や書店が好きな人:「こんな本屋さんがあったらいいな」と思わせる世界観が楽しめる。
- ヨシタケシンスケ作品が好きな人:彼ならではのユーモアと発想が存分に詰まった一冊。
- 発想力を刺激されたい人:「こんな本、あったらいいな」と想像を膨らませながら読める。
- 大人も楽しめる絵本を探している人:シンプルなイラストと深みのあるテーマで、大人も満足できる内容。
- プレゼント用の本を探している人:子どもから大人まで幅広く楽しめるため、贈り物としても喜ばれる。
- ユーモアのある本が好きな人:クスッと笑える要素が随所に散りばめられている。
- 本を題材にしたユニークな物語を探している人:本そのものをテーマにした作品が好きな人にはぴったり。
著者について
ヨシタケシンスケ。1973年神奈川県生まれ。筑波大学大学院芸術研究科総合造形コース修了。ユーモアあふれる視点で日常を描く絵本作家・イラストレーター。2013年『りんごかもしれない』でMOE絵本屋さん大賞を受賞し、以降も多数の作品が国内外で高く評価される。代表作に『このあと どうしちゃおう』『もう ぬげない』『ぼくはいったい どこにいるんだ』など。
作品解説
『あるかしら書店』の魅力!——テーマは「本にまつわるもの」
非現実と現実が交差する、不思議な書店
『あるかしら書店』の魅力は、ありえないようでいて、どこか現実とつながっているような世界観にあります。次々と飛び出すユニークなアイデアに、思わず「こんな本、本当にあったらいいな」と夢をふくらませてしまう、そんな本です。
本好きならワクワクする、独創的なアイデア
ヨシタケシンスケならではの発想で、ちょっと不思議な「本にまつわるもの」が次々と登場します。
たとえば…
- 本の降る村・・・空から本が降ってくる村。どんな本が降るかは運しだい。
- お墓の中の本棚・・・亡くなった人たちが生前読んでいた本が並ぶ、静かで不思議な本棚。
どれも現実では考えにくいけれど、「こんな世界があったらおもしろいな!」と想像せずにはいられません。
本屋の店主がくれる、ちょっとした温もり
この書店の店主であるおじさんは、ただ本を売るだけではありません。訪れる人の気持ちにそっと寄り添い、本にまつわるアイテムやアドバイスを提供してくれます。
店主のおじさんの温かさが、作品全体に安心感を与え、読者に「こんな書店、本当にあったらいいのに」と思わせるのです。
「こんな本にまつわるもの、あったらいいな!」を形にした世界
『あるかしら書店』には、ちょっと変わった「本」や「本にまつわるもの」が登場します。たとえば…
1. ちょっと珍しい本『月光本』
月明かりの下でしか読めない神秘的な本。満月の夜にだけ開けるという、ちょっと不便だけどロマンあふれる一冊。
2. 本を楽しむ道具『読書サポートロボ』
読書のお供をしてくれるロボット。気分が沈んだときには励ましてくれるなど、読書がもっと楽しくなる機能が満載! …ただし、マイペースで本を楽しみたい人には、少しお節介かも?私はイヤかな(笑)
3.本にまつわる仕事『本とのお別れ請負人』
「なかなか本が捨てられない!」という人のもとに現れ、依頼した家族の代わりに本を手放す説得をしてくれる仕事。
ユニークだけど、ちょっと切ないシチュエーションを想像させます。
4. 本にまつわる名所『水中図書館』
かつて本好きの大富豪が建てた図書館。彼の死後、水没し、今ではボートでしか訪れることができません。ただし、水の中に沈んだ本は読めず、また上の方にある本も手が届かず取り出せるのはごくわずか。
「いつか、あの本を手に取ってみたい」そんな思いが募る、夢のような場所です。
図書館と本屋さんへの深い愛情
『あるかしら書店』は、ただユニークなアイデアを楽しむだけでなく、本のある場所の大切さについても教えてくれます。
たとえば、作中ではこんな表現が。
「図書館に行ってきた」。そう誰かにちょっと自慢したい人が行くところ
『ラブリーラブリーライブラリー』その4より
引用元:85ページより
検索ではたどり着けない新しい世界を、いつも用意してくれているところ
『本屋さんってどういうところ?』より
引用元:87ページより
まさに、本が好きな人にとって「あるかしら書店」は夢の詰まった空間なのです。
『あるかしら書店』の対象年齢│子どもから大人まで楽しめる!
『あるかしら書店』は、ヨシタケシンスケ氏による絵本ですが、その内容は幅広い年齢層に楽しめるものとなっています。以下では、年齢層ごとにどのような楽しみ方ができるのかを解説します。
1. 幼児(4~6歳)
幼児にとっては、シンプルなイラストとユーモアが魅力的です。ヨシタケシンスケの描く温かみのあるキャラクターや、カラフルな絵が視覚的に楽しめます。難しい漢字も使われているので一人で読むのは難しいですが、絵で楽しむことができます。
「こんな本があったらいいな!」という発想が子どもの想像力を刺激し、親子で一緒に楽しめる内容となっています。
2. 小学生(7~12歳)
小学生になると、作品に登場するユニークな本のアイデアに興味を持ち、自分ならどんな本を作りたいかを考える楽しみ方ができます。
読書感想文の題材としても適しており、本好きの子どもにとっては「本にまつわる本」というテーマが新鮮に映るでしょう。
3. 中高生(13~18歳)
中高生にとっては、絵本としてではなく、「本の持つ可能性」について考えるきっかけになる作品です。「お墓の中の本棚」や「水中図書館」など、ファンタジーの要素を含んだアイデアは文学的な想像力を広げるのに役立ちます。
普段本をあまり読まない層にも親しみやすい内容となっています。
4. 大人(18歳以上)
大人にとっては、本に対する愛情や、本屋・図書館という空間の大切さを再確認できる一冊です。ユーモアの中にも「本と人との関わり」について考えさせられる部分があり、特に本好きの大人には刺さる内容になっています。
プレゼントとしても適しており、本を愛する友人や家族に贈ると喜ばれると思います。
幅広い年齢層が読める絵本
『あるかしら書店』は、幼児から大人まで楽しめる絵本であり、年齢に応じた異なる楽しみ方ができる作品です。特に本が好きな人にとっては、自分の本に対する思いを振り返るきっかけにもなるでしょう。読書感想文の題材や、プレゼント用の本としてもおすすめできる、世代を超えて楽しめる一冊です。
『あるかしら書店』は、読書感想文に最適!書き方のポイント
『あるかしら書店』を読書感想文にする場合、以下のポイントを押さえると書きやすくなります。
印象に残った言葉
本の中には、「こんな本があったらいいな!」と思わせるユニークなアイデアがたくさん登場します。その中で特に心に残った言葉やフレーズを選び、「なぜ印象に残ったのか」「自分の考えとどうつながるのか」を書くと、感想文に深みが出ます。
本を読んで考えたこと・感じたこと
「本の世界にはこんなに可能性があるのか」「自分ならどんな本を作りたいか」など、本を読んで思い浮かんだことを書きましょう。また、「普段あまり本を読まない人でも楽しめそう」など、自分の経験や考えと結びつけると、より具体的な感想になります。
本を読んで得たこと、これからの行動
この本を読んで、新しく知ったことや学んだことを書きましょう。「もっといろいろな本を読んでみたくなった」「本屋さんに行ってお気に入りの一冊を探したい」など、これからの行動につなげると、感想文の締めくくりがスムーズになります。
読み終えたら、自分だけの「〇〇な本」を考えたくなる
この本を読み終えると、自然と「もし自分がこの書店を訪れたら、どんな本(にまつわるもの)を注文するだろう?」と考えてしまいます。本好きはもちろん、普段あまり本を読まない人でも楽しめる、ユーモアと発想力にあふれた大人も子どもも楽しめる一冊。
あなたも、この夢の世界に足を踏み入れてみませんか?
関連リンク
書籍詳細ページ
リンク先で書籍に関する基本情報をご確認いただけます。
『あるかしら書店』の書籍情報
- 定価:1,320円(税込み)
- ページ数:103ページ
- サイズ:A5変型判(208mm x 154mm)
- 初版発行:2017年06月20日
- 出版社:ポプラ社
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