『すぐ死ぬんだから』は、内館牧子による原作を、くさか里樹が作画した作品で、高齢者の終活や老いをテーマに描いたスカッとする読了感のある漫画です。78歳の主人公・ハナを中心に、老後をどう生きるか、そして死をどう迎えるかについて深く考えさせられる一冊です。この記事では、作品のあらすじや登場人物の紹介を通して、その魅力をお伝えします。
作品紹介
あらすじ
78歳の忍ハナは、夫・岩造とともに長年経営していた酒屋を息子に譲り、隠居生活を送っています。若く見られるために日々努力を惜しまず、老いを遠ざけながら過ごしている彼女。しかし、ある日突然、夫の岩造が亡くなり、ハナの人生に大きな転機が訪れます。夫の死と共に隠されていた秘密が次々と明かされ、ハナはどう老いていくのか、また、どう自分らしい生き方を保つのか自分を見直すことになります。
おもな登場人物
ハナ
主人公。78歳ながらもオシャレに敏感。美しさを保つ努力を惜しまない。10歳若く見える。
岩造
ハナの夫で、穏やかな性格。急死する。
雪男
ハナと岩造の長男で、家業の酒屋を継ぐ。
由美
雪男の妻。45歳で酒屋の手伝いもせず画家を目指している。ハナとはしばしば衝突している。
苺
ハナと岩造の娘で、人気ブロガー。
森薫
岩造の不倫相手。医者で自立できている。
森岩太郎
森薫と岩造の間に生まれた息子。36歳。
書籍情報(巻数・出版社・受賞歴)
●巻数表記は、Kindle版や文庫版など、入手しやすい流通形態を基準としています。
こんな人におすすめ
本作は、以下のような方に特におすすめです。
- ハナと同世代、あるいはそれに近い年代の人。
- 親がハナ世代である40~50代の人。
- 老後の生き方や終活に関心がある人。
- 「自分らしく」年齢を重ねていくためのヒントを探している人。
- 本のタイトルに惹かれた方。
- 読了後にスカッとする感覚を味わいたい方。
著者について
内館牧子(原作)
1948年秋田市生まれ。13年間のOL生活を経て、脚本家に転身。数々のテレビドラマや書籍を手がけ、近年では「終わった人」「すぐ死ぬんだから」など、高齢者の生き方を描いた作品で注目されています。
くさか里樹(作画)
1958年高知県生まれ。1980年に漫画家としてデビューし、『ヘルプマン!』などの社会派作品で評価を得ています。
作品解説
読了後の爽快感
夫の急死、不倫の発覚といった重いテーマが描かれていますが、テンポの良さと軽妙なタッチで、読み進めるうちにスカッとした爽快感を感じられる作品です。
ある程度、年齢を超えた方がより楽しめる!
どの年代でも楽しめる作品ですが、特にハナと同年代の方が共感しやすく、さらに深い感動を得られる内容だと思います。40歳の筆者でも楽しめましたが、年齢を重ねた方がもっと深く理解できる箇所があるように感じました。ただ、平成1桁台より後の世代にとっては、価値観が古く共感するのは難しくなるかも知れません。
気になるワード
死後離婚
作中では、ハナが夫の不倫(裏切り行為)を知り、怒り奮闘のハナに孫の雅彦が提案するのが「死後離婚」。
「死後離婚」とは、法的な制度として正式に存在するものではありませんが、近年話題になった用語です。具体的には、配偶者が亡くなった後、亡くなった人の親族との関係を終わらせるために「姻族関係終了届」を役所に提出することを指します。配偶者が亡くなった後もこの婚姻関係は続くため、親族との関係を断ちたい場合にこの手続きを利用できます。
セルフネグレクト
「セルフネグレクト」は、自分の健康や衛生、生活環境に無頓着になり、結果的に生活の質が著しく低下してしることを言います。特に、高齢者の孤独や社会的孤立が原因となりやすく、社会問題として注目されています。
作中、ハナは美しく見せることに強いこだわりを持っていて「年齢に合わせた服装」や「老人らしさ」を嫌う姿が描かれています。45歳だけど由美もセルフネグレストです。
関連リンク
書籍詳細ページ
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